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信用情報
巴通商破産手続き開始決定
2020年3月9日
㈲巴通商(資本金850万円、北海道根室市桂木153、登記面=根室市駒場町3—20—31、代表内野泰宏氏)は、釧路地裁根室支部へ自己破産を申請し、3月2日に破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は猪原健弘弁護士。
同社は、1972年(昭和47年)4月創業、75年(昭和50年)7月に法人改組。トレーラ、トレーラヘッド、フォークリフトなど25台内外の車両を保有し、サケ・マス、サンマ、タラなど地元漁港で水揚げされる各種水産物の輸送を行っていた。根室市内の水産加工会社を得意先とし、道内中心に本州方面まで大口、小口を問わず受注対応することで2015年3月期の年収入高は約5億3500万円を計上していた。
しかし、ロシア200カイリにおける北洋サケ・マス流し網漁の禁止や春鮭鱒、サンマの水揚げ不振から輸送量が落ち込み、得意先の倒産や事業縮小も加わって2019年3月期の年収入高は約3億5400万円にまで減少、販管費を賄いきれず営業赤字を散発させていた。さらには不良債権の発生が続いたことで資金繰りに余裕がなくなり、その後もサンマが記録的な不漁となるなか、業績回復のめどがたたず事業継続を断念、今回の措置となった。
負債は2019年3月期末時点で約1億1500万円。
(東京商工リサーチ・帝国データバンク調べ)
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