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信用情報
カキウチ商事が事業停止
2020年6月15日
カキウチ商事㈱(資本金800万円、和歌山県橋本市境原499—3、代表垣内憲一氏)は、5月28日に事業を停止し、事後処理を鎌田幸夫弁護士に一任した。
1993年(平成5年)1月創業、2013年(平成25年)4月に法人改組した運送事業者。当初は小規模な運営にとどまっていたが、2015年ごろから積極的な増車を行い、和歌山県内の運送業者間でも保有車両の増車率は上位にランクされていた。常時車両や運転手を確保しておくことで得意先からの受注につながりやすく、近年は業容が急激に拡大。2018年7月期には年収入高約6億4000万円を計上していた。
2018年11月には総車両台数72台、運転者62人を擁するまでに成長していたが、先行的な車両導入によるリース負担に加え、不動産購入資金としての借り入れ負担が重く、2019年に入り資金繰りがひっ迫。一部の車両についてはリース会社に引き取ってもらうなど、これまでの増車ペースから一転して減車傾向となっていた。今年に入ってからもトラックの減車や運転者の削減など業容の縮小を進めていたものの、資金繰りが改善せず、事業継続を断念し今回の事態となった。
負債は約5億円の見込み。
(東京商工リサーチ・帝国データバンク調べ)
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