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信用情報
美速通日本が破産手続き開始決定
2020年10月12日
美速通日本㈱(資本金510万円、大阪府堺市美原区平尾2443、登記面=大阪市中央区高津3—14—23、代表瞿志新氏)は9月25日、大阪地裁から破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は溝内伸治郎弁護士。財産状況報告集会期日は12月17日午後1時40分。
同社は、2015年(平成27年)5月に、Eコマース向け国際物流事業を手がける中国企業の日本法人として設立。親会社が物流業務を受託している大手ECサイトやオンラインショップで注文された化粧品やおむつなど日用品のほか、雑貨、健康食品などを取り扱っていた。
中国人ユーザーがオンラインショップで注文すると、商品が同社倉庫に納品される仕組みで、商品を取りまとめたうえで中国へ出荷。決算処理上では仕入れ販売する形態を取っており、2017年4月期には年売上高約73億5100万円を計上していた。
しかし、中国でのEC市場の拡大に伴い、同業他社の参入も多く競争が激化したことに加え、設立から浅く親会社の支援に依存した経営で収益は低調に推移。その間、航空輸送費を中心に物流費用が膨らみ、営業損益段階で赤字を計上するなど厳しい経営を余儀なくされていたなか、先行きの見通しが立たなくなり今年3月頃に事業を停止していた。
負債は約3億3400万円。
(東京商工リサーチ・帝国データバンク調べ)
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