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信用情報
カンリク神戸が自己破産を申請
2020年10月19日
8月17日付で事業を停止していた㈱カンリク神戸(既報、資本金1800万円、兵庫県神戸市中央区港島5—3、登記面=三木市別所町小林590—5、代表森田守彦氏)は、9月18日に神戸地裁へ自己破産を申請し、10月1日に破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は笹野哲郎弁護士。財産状況報告集会期日は12月17日午前10時。
同社は、1986年(昭和61年)11月に設立した自動車陸送業者。新車および中古車の車両輸送を主体に手がけるほか、構内作業としてオプションパーツなどの取り付け作業なども行っていた。当初は大手自動車メーカー系列ディーラーの出資を受けていたが、現在は独立系として幅広く受注を獲得。得意先ディーラーからの受注が堅調に推移しオークション会場での構内作業の需要が増加した2007年3月期には年収入高約13億2000万円を計上していた。
しかし、その後は長引く景気低迷によって国内市場における自動車販売台数が低調に推移。同業他社との競合などから2019年3月期の年収入高は約10億円にとどまり、収益面でも燃料費や人件費の高騰に伴い低収益を余儀なくされ債務超過に転落していた。厳しい資金繰りを強いられるなか、近年は採算面を重視して県内近隣エリアでの営業に注力していたが、消費増税後の自動車販売台数の落ち込みに加え、今年に入って新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、先行きの見通しが立たないことから事業継続を断念、今回の措置となった。
負債は約8億7400万円。
(東京商工リサーチ・帝国データバンク調べ)
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