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信用情報
辰美運輸が破産手続き開始決定
2020年12月14日
2月12日付で事後処理を弁護士に一任していた辰美運輸㈱(既報、資本金3000万円、兵庫県南あわじ市津井1248、代表道上正昭氏)は11月27日、神戸地裁洲本支部から破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は中島健治弁護士。債権届け出期間は2021年1月15日までで、財産状況報告集会期日は3月1日午前11時。
同社は、1973年(昭和48年)2月に設立。その後休眠状態にあったものを78年3月に現代表が買収し貨物自動車運送業者として事業を再開した。瓦および半製品の運送を手がけ、地場産業の瓦製造業者や九州・四国地方の建材商社に営業基盤を構築。2000年3月期には年収入高約2億5600万円を計上していた。
しかし、その後は瓦需要の減退に伴い同社の運送収入も漸減。2019年3月期の年収入高は約1億8000万円にとどまり、約400万円の当期損失を余儀なくされていた。金融機関に対して借入金の返済猶予を要請するなど経営再建を図っていたものの、同年9月に主要取引先の近畿セラミックス㈱(同淡路市)が破綻し多額の不良債権が発生したことで資金繰りがさらに悪化。その後、人員削減や車両の売却などでしのいでいたが、支えきれず事業継続を断念、今回の措置となった。
負債は約1億円。
(東京商工リサーチ・帝国データバンク調べ)
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