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信用情報
HLが特別清算開始命令
2021年2月15日
㈱HL(旧商号=㈱阪神ロジテック、資本金1000万円、登記面=大阪市中央区本町1—7—6、代表清算人宮原泰道氏)は、1月25日に大阪地裁から特別清算開始命令を受けた。
同社は、1997年(平成9年)9月に設立。繊維をはじめとする専門商社や各メーカーなどを対象先として、輸出入を伴う国際物流サービスを手がけていた。2007年10月には通関業許可を受けて通関業務の代理事業にも進出。中国のほか、東南アジアの各地にも物流ネットワークを構築し、集荷から通関、海上輸送、配送までを一貫して請け負える体制を整えるほか、独自の海上輸入混載サービスも展開するなどで運送業者からの外注需要も取り込み、2014年8月期には年収入高約20億9100万円を計上した。
しかし、その後はアパレル業界の不振のあおりで取扱量が減少したうえ、低採算の得意先との取引を縮小したこともあって2019年8月期の年収入高は約13億6500万円にまでダウン。営業赤字が続くなか、同期末において債務超過に転落していた。関税などの立て替えを要することから借入金負担も重く、事業継続の観点から抜本的な再建が急務となっていたところ、スポンサーによる支援を受けることが決定。別途設立した阪神ロジテック㈱(大阪市中央区、登記面=兵庫県伊丹市)に対し2020年6月に事業を分割譲渡し、同社は同年8月31日開催の株主総会の決議により解散。同日に現商号へ変更していた。
負債は約2億3000万円。
なお、清算したのは旧事業会社であり、事業に関しては新たに設立された阪神ロジテック㈱が承継し現在も営業を継続している。
(東京商工リサーチ・帝国データバンク調べ)
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