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信用情報
山口梱包が破産手続き開始決定
2019年4月22日
山口梱包㈲(既報、資本金600万円、栃木県宇都宮市若草5—9—14、代表山口紀夫氏)は4月8日、宇都宮地裁から破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は小倉崇徳弁護士。債権届け出期間は5月14日までで、財産状況報告集会期日は7月5日午前10時。
同社は、1969年(昭和44年)6月創業、79年(昭和54年)4月法人改組の一般貨物自動車運送事業者。米穀類、青果物、その他食料品に特化した一般区域貨物運送を手掛けていた。大手運送事業者の下請け傭車や、地元青果販売業者からの元請け受注などを、2㌧〜4㌧車約20台の車両でこなし、最盛期の99年9月期には年収入高約3億2000万円を計上していた。
しかし、顧客のニーズに対応するためには十分な車両を確保しなければならず、先行して事業規模を上回る設備投資を実行したことで、金融負債は膨らんだ。一方では昨今の業界環境の課題としてドライバー不足の体質が定着し、同社でも例外ではなく、これが背景にあって受注をこなしきれない状態が続き、2017年9月期は年収入高約1億7800万円まで落ち込み、赤字体質は改善できず債務超過を余儀なくされた。打開策を模索したが、多額の金融負債が重荷になり収益の改善は見込めないと判断し、2018年7月6日には実質的な稼働を断念、今回の措置となった。
負債は約1億5000万円。
(東京商工リサーチ・帝国データバンク調べ) -
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