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信用情報
湖南通運と関係会社1社が破産手続き開始決定
2019年9月16日
湖南通運㈱(資本金2290万円、茨城県稲敷郡阿見町阿見4666—3250、代表飯泉博氏)と関係会社の湖南倉庫㈱(資本金1000万円、同所、同代表)は8月27日、水戸地裁土浦支部から破産手続き開始決定を受けていたことが判明した。
破産管財人は三輪和夫弁護士。債権届け出期間は9月26日までで、財産状況報告集会期日は11月28日午前11時。
湖南通運㈱は、1947年(昭和22年)5月に設立された一般貨物自動車運送業者。江戸崎町(現稲敷市)の農産物運送から事業を開始。その後、大型トラックを中心とした体制で大手の飲食料品メーカーなどの荷主を開拓する一方、土浦駅からのコンテナ輸送も手がけるなど業容も拡大していた。また、不動産事業にも進出するなど積極的に事業を展開し、一時はJR常磐線土浦駅周辺に複数のビルや土地を所有するほど資産を充実させ、ピーク時となる2002年3月期は年収入高約10億6100万円を計上していた。
しかし、一般貨物自動車運送において相次いで有力先との大口取引がなくなり、近年の業況は後退を余儀なくされ、財務面も債務超過に陥っていた。積極的な不動産投資による金融債務も膨らんでいたことから、社有不動産を順次処分するなどしたが、債務圧縮は進まなかった。本業の運送事業に専念し、事業の立て直しに努めたものの業況は回復せず資金繰りも逼迫。事業の継続が困難となり2018年1月末には事業を停止していた。
湖南倉庫㈱は、1976年(昭和51年)4月に湖南通運㈱のグループ会社として設立された倉庫業者だが、同社に連鎖する形で同様の措置となった。
負債は湖南通運㈱が約10億7800万円、湖南倉庫㈱が約2200万円の計約11億円。
(東京商工リサーチ・帝国データバンク調べ)
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