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    オープンロジ 通販物流に革命

    2015年7月27日

     
     
     

     通販物流に革命ーー。オープンロジ(東京都豊島区)は、「物流を簡単、シンプルに」というコンセプトのもと、EC事業者向けに物流アウトソーシング事業を展開している。といっても、実際に業務を行うのは同社ではなく物流事業者。オープンロジは「仲介役」として、EC事業者と物流事業者をマッチングするプラットフォームづくりを担う。伊藤秀嗣CEOに話を聞いた。
     同社の設立は13年12月。その6か月後にβ版の供用を開始し、昨年10月、「オープンロジ」を正式にリリースした。サービスでは、利用料金はHP上で全てオープン(表)。「坪単位ではなく、1日1個いくらという計算」と、明瞭な価格形態なのがポイントだ。「配送料もサイズごとに220円〜780円と全国一律で、梱包、ピッキング費用も込み」。しかも、「見積もり・問い合わせ要らずで、メールアドレスとパスワードさえ入力していただければ、即時利用が可能」だという。


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     商品登録や入庫依頼の指示などもWeb上で行う。入庫は、着払いであれば450円で倉庫へ送ることができる。入庫後は、最短で翌日に在庫化。すぐに出庫依頼をかけることも可能だ。出庫指示の際に個数と金額を入力すれば、明細書として商品に同梱される。
     時間帯指定や代引き指定なども倉庫側に自動的に取り込まれる。もちろん、出庫日や配送予定日、配送状況はWeb上で確認できる。料金は「入庫・保管・出庫の、使った分だけ」の「従量課金制」。通販の客だけではなく、BtoBや卸、店舗への配送にも対応している。
     同社が物流会社とあらかじめ交渉し、そのリソースを活用することで、「個人や、物流の知識のない人でもシンプルに使える仕組み」を作り上げた。「これまでは物流側がEC事業者に合わせて業務を組み上げていたが、当社が業務を標準化することでお互いのコスト削減が実現し、安価でのサービス提供が可能になった」。
     サービス開始から半年が経過したが、「ユーザーからの評価は高く、『4割のコスト削減に成功した』『デジタル検品でミスも激減した』と喜ばれている」という。「パート・アルバイトへの教育が必要なくなり助かったという意見もある」。
     国内はヤマト運輸と佐川急便、海外はEMSのネットワークを活用し、国内外への配送をワンストップで担う。「今後は事業者連携アプリによるAPI化で、業界を変えるような価値の提供をめざしたい」とさらなる展望も。
     現在、物流を担う倉庫会社は1社。「当社のビジネスモデルに共感してくれた企業。現在は運用しながら、システムや現場オペレーションの改変を重ねている」。
     同社が倉庫を持ち、自ら運営を行う可能性は「ゼロではないが、今はその予定はない。既存倉庫の空きスペースを有効活用し、雇用を生み出すことで、EC市場の活性化に寄与したい」というのが目標だ。
     「EC事業者は、何を仕入れるか、どう売っていくのかを考えることに時間を割くべき。物流会社とEC事業者の両者の間に立つことで、双方の課題をうまく解決するお手伝いができれば。お互いにとっても良い結果につながるはず」と使命感をにじませる。
     今後は、提携する物流事業者を増やしていく方針。「提携、アライアンスとさまざまなパターンがあると思うので、現在は模索中」という。
    ■ゼロベースでスキーム構築
     伊藤氏は、物流業界の出身ではないが、雑誌・新聞の定期購読ECサイト「Fujisan.co.JP」の創業メンバーとして、物流構築に奔走した経験を持つ。
     当時、同サイトは複数の出版社や新聞社と契約を結び、サイト経由で注文が来た際に、出版社側に発送を依頼する形式を採っていた。しかし、「中小の出版社は取材や編集をしながら発送業務も行っているケースが多く、発注数が増えてくると対応できなくなってきた」。発送遅延のクレームは当然、サイト側に寄せられた。
     そこで、「発送を出版社に依存しない形にしよう」と、ロジスティクスの構築を思い立つ。自ら物流事業者と交渉し、プラットフォームを作り上げたところ、「出版社に喜んで受け入れられた」。これにより定期購読事業が非常に伸びたという。
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     この経験をベースに舞台をEC業界に変え、立ち上げたのが「オープンロジ」だ。同氏は、「出版社同様、中小が非常に多い業界」と分析。その上で、「ECサイトの立ち上げは誰でもできるが、ボトルネックになるのは、やはり物流の部分」と指摘する。「商品のピックアップ、納品書の作成、梱包、緩衝材などの資材の購入や保管、在庫管理など、売り上げが増加するに伴って負担も大きくなってくる」。
     もちろんEC事業者もアウトソーシングを考えるが、「物流会社を検索し、検討し、見積もりを出してもらっても、小規模なEC事業者ほど単価が高く見積もられるためコスト面で厳しい」と指摘。また、「見積もりを出してもらい、折衝をする時間を考えると、利用開始までに1か月かかることもある。EC事業者にとって、物流のアウトソーシングは非常にハードルが高い」と話す。
     同サービスのポイントは、月間数十件、数百件単位の「スモールビジネス」に着目した点。伊藤氏は「なかには出荷件数が月間3件というEC事業者もいる。この層は既存の物流会社がなかなか相手にしづらいゾーン。当社がスキームを作ることで、これまで倉庫会社が敬遠してきた個人や小規模事業者の仕事も請け負えるようになり、EC、物流双方にとってメリットがある」と説明。物流事業者にとっては、「システムやマニュアル、オペレーションの構築、集客・営業をオープンロジが代行している」という見方ができる。「物流業界にいなかったからこそ、ゼロベースでスキームの構築ができた」と同氏は振り返る。
    ◎関連リンク→ 株式会社オープンロジ

     
     
     
     
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