「物流ウィークリー年間記事大賞2016」決定!
弊紙・物流ウィークリーでは、運送業界の健全な発展と社会への業界の取り組みをアピールすることを目的に、「年間記事大賞」を毎年実施している。4回目となる今回も、前年度に紙面に掲載したすべての記事のうち、優れた経営者へのインタビューと話題となったニュースをそれぞれ1本ずつ選び表彰。2016年度「企業・経営者部門」は、「帰り車占有率1位めざす福岡ロジテック どん底スタートから逆転(2016年6月6日号掲載)」が、「ニュース部門」は、「災害時の支援物資輸送(同5月2日号掲載)」が、それぞれ大賞に選ばれた。
エントリーNo.1「帰り車占有率1位めざす どん底スタートから逆転」
親切を提供し続ける会社でありたい
福岡ロジテック 永山浩二社長
今回の受賞を受け、福岡ロジテック(福岡県糟屋郡宇美町)の永山浩二社長は、「物流ウィークリーさんが九州に進出して初めての連載企画となった『筑紫の国に生きる』の第1回目として取り上げていただき、また、マイナスからのスタートという内容で取り上げていただきました。それだけに感慨深いものがあります」という。
「ガソリンも買えなかったり、修理を断られ、ユーザー車検にチャレンジしたり、保険金が払えず従業員の給与が遅配したりと、本当に数え切れないほど多くのピンチがありました」という同社長は、「給料遅配の報告を従業員にした瞬間の記憶は20年たった現在もはっきりと覚えています」と振り返る。
そんなピンチの中、記事にもあるように、「いろいろな人に助けられ、きっと知らない人からも沢山の親切を頂き、どうにか乗り越え、今日がある」と話す同社長は、「そんな苦しい経験も今では、誰もができない経験ができたと誇りに思っています」とあくまで前向きだ。
さらに、人から受けた親切を返したいとの思いから、「親切を売れる会社でありたい」を会社理念としたという同社長は、「親切を売り、親切を感染させることができれば、相手から仕事という形で必ず返してもらえます」とし、「そして、一緒に成長していける〝仲間〟になります。物流ウィークリーさんもそうです」と笑顔を見せる。
その上で、「今回、このような光栄な賞を頂きましたので、それに恥じないよう初心を忘れず、親切を提供し続ける会社でありたいと思っています」と結んだ。
講評
タフさに勇気づけられる
選考副委員長 鈴木 邦成 氏(日本大学教授)
「4トン3台、10トン2台を中古で譲ってもらい、何とか5台をそろえ、…手元に資金はまったくなかった。ぎりぎりでのスタート」という福岡ロジテック永山社長の回顧話に、自身の過去を投影する経営者は多いのではないか。
「月末を迎えると、来月は会社が継続しているかなと考えていた」という極限の状態が5年間も続いたことと、それに耐え、乗り切った同社長のタフさに驚きを禁じ得ない。
そこから、荷主開拓と並行しての協力会社網の構築、さらにはネットでの求荷求車システムの積極活用など、セオリーとも言えるが、そう簡単ではないこれらの取り組みを、「親切が先、商いは後」の理念で軌道に乗せた永山社長。「売り上げ目標は数字では追っていない」としながらも、「年商30億円を目指す」という記事に勇気付けられた読者は多いのではないだろうか。
物流ウィークリー 年間記事大賞とは?
物流・運送・ロジスティクス業界の健全な発展と社会への業界の取り組みを広く社会にアピールすることを目的に、前年度に発行した「物流ウィークリー」新聞紙面に掲載された全ての記事のうち、優れた企業・物流経営者へのインタビューと話題となったニュースを選び表彰します。
対象部門・選考方法
「企業・経営者部門」「ニュース部門」の2部門で、それぞれ1本ずつ記事大賞を決定します。
2016年4月4日号〜2017年3月27日号までに紙面に掲載された全記事のなかで、読者アンケートで評価の高かった記事(各10本)を選定。それらを、9名の選考委員に記事ごとに5点満点で評価いただき、合計点が最も高かった記事が記事大賞となります。
なお、インターネットからの投票数が最も多かった記事に対し、10点を加算します。
選考期間
2017年9月18日〜2017年9月24日(7日間)
大賞の特典
【企業・経営者部門】対象:該当記事に登場する企業・経営者
表彰状、記念トロフィー
副賞①:トラックボディプリント1台分/30万円相当(協力: ヨロズモータース横浜)
副賞②:ストレッチフィルム1年分(協力:ロジ・コンビニエンス株式会社)
副賞③:求人広告1年分 無料掲載/60万円相当(協力:トラックドライバー求人サイト「ブルル」/物流企画サポート株式会社)
受賞結果
物流ウィークリー2017年12月上旬号及びHPで発表します。