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ドライバーの不正行為が会社を倒産に追い込む
2012年3月19日
最近ではドライバーが絡む不正損害事件が多いようだ。関西のある運送会社ではドライバーと荷主社員が結託し、商品の横流しを行っていた。荷主企業が見つけ、運賃相殺で数千万円の負担を求められる事件が発生している。
これまでもドライバーが商品を盗み、買い取り業者に販売した結果、取引を停止され大きな損害を被る事業者もあったようだ。ドライバーはいわば走る会社の看板で、ドライバー一人の犯罪が会社を倒産に追い込むケースもある。ある経営コンサルタントは、「ドライバーの教育は不景気なときこそ重要。不正行為を働かないためにも、徹底した管理・教育が求められる」と話す。
大阪市の運送会社では、商品事故を未然に防ぐために、輸送する商品が精密機械などの重要部品であることを認識させるために、製品の加工・製造の過程を映像でドライバーに見せて、自分たちがいかに重要な荷物を輸送しているかを意識させている。さらに別の運送会社では、ドライバー1人の違法行為が荷主企業の信頼を失い、全社員に多大な迷惑をかけることを理解させるための教育も行っている。
飲酒運転の取り締まりも厳しく、事故で会社が倒産・廃業になった例もある。さらに薬物使用や窃盗などでも会社の責任問題となり、倒産・廃業などのケースもあることから、今こそドライバーと社員全員が一致団結し、品質向上のために努めることが、荷主への絶対的な信頼を勝ち取るとともに、会社の繁栄にもつながることを十分に理解させることが重要と、関係者は指摘している。(佐藤弘行)
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