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射界
2015年11月9日号 射界
2015年11月12日
ビジネスで、相手の話をじっくり聞くことは大切だが、もっと正確で詳細な内容を聞きたいと思えば、相手に質問することで、それは叶う。相手も核心を衝いた質問をされると、さらに多くの情報や中身について語りはじめ、お互いのモチベーションも上がる。だが日本人は、なぜか質問には不慣れで身構えてしまう傾向がある。
▲たとえばセミナーなどで、最後に講師が「何か、ご質問は?」と会場を見渡すが、すぐに質問が飛び出す例は少ない。講師は質問に答えるため、それなりに覚悟しているものの質問の声が上がらず、拍子抜けに終わることさえある。なんとなく消化不良の感じで参加者は会場を後にするが、もったいない話だ。講師としても、自分の解説が正確に伝わり理解されたか不安が残るだろう。。▲最近は学校でもディスカッションの時間を設け、質問と応答のテクニックを勉強するようだが、団塊の世代やそれに近い世代の人は、質問の仕方や技術を教わった経験がない。それもあってか大勢の中で質問する勇気が持てず、静かな空気に終始することすら見受けられる。それでも誰かひとりが質問すると質問が続出して賑やかになる。身構えていた気持ちが吹っ切れた結果だろう。。
▲「よい質問は、よい知識への先導者」という言葉がある通り、お互いが知識を披露し合い、内容を煮詰めることで、新しい発見や未知の解明があるかも知れない。もちろん、質問も思い付きではいけない。相手の主張と質問の間にズレがないか、相関性があるかなどを考えて質問する。質問力が向上すれば、講師が気づかなかった別の側面を解明する可能性すら期待できる。質問力は大事だ。
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