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製品・IT
ワイズ・ラブ モノの位置を見える化「Xeye」を提供
2019年6月18日
ワイズ・ラブ(大阪府堺市)は物品位置管理IoTサービス「Xeye(クロスアイ、自動測位ユニット)」を開発・提供している。同製品は、GPSなどの衛星電波やBLEビーコンの電波を受信するモジュール、LPWA通信モジュール、省電力の加速度センサーを搭載したもの。同センサーで対象物の移動を検出し、自動的に位置情報を取得、クラウドへデータ送信する。
内橋義人社長は、「管理したいモノにユニットを取り付けることで、モノの位置を『見える化』できる。電源は必要なく、何がどこにあるのかを把握できる」と説明する。
屋外ではGPSを使用した衛星測位、屋内はビーコンで位置を測定し、屋内と屋外のシームレスな位置検知を実現。加速度センサーで動きを感知するが、一定時間、静止したタイミングでのみ起動し、位置情報の取得とデータ送信を行う仕組み。「起動するまではGPSも休眠しているため省電力。1日5回程度の通信ならバッテリーは1年もつ」とし、「動きや静止時間は任意で設定でき、ユーザーそれぞれのニーズに合わせられる」という。
「スマホ1台で簡単に位置が把握できるサービスを提供していたが、不特定多数のドライバーさんが出入りしたり、持ち込み自体が禁止されているなど、スマホが使えない現場も多く、物流分野では利用シーンが限られていた。モノにつけられるようにしたことで、その課題を解決した」。
「当初は、トラックのダッシュボードに置くことを想定していたが、荷物や車両管理での需要が大きかった」という同製品。「広い港湾エリアなどで、ドライバーさんが自分の担当する車両や荷物がどこにあるかを確認するのに重宝されている」。
「LPWA」は、京セラコミュニケ―ションシステム(京都市伏見区)が提供するIoTネットワーク「Sigfox」を採用。「通信費の安さや性能、エリアの広さなど、当製品にマッチしている」という。内橋社長は、「既製品や既存の技術を活用してシステムを構築し、プラットフォームに組み込むことが当社のスタイル。様々な角度から物流ユーザーをサポートするシステムを提供したい」と語る。
◎関連リンク→ 株式会社ワイズ・ラブ
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