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ブログ・高橋 久美子
第141回:ライフサイクルが短い現代
2012年11月13日
すべてのライフサイクルが短くなっている現代では、数年先の市場を予測することが難しくなりました。「ライフサイクル」とか「市場」とか、なんだか難しそうな話だな、と思わないでくださいね。あなたのビジネスに直結する重要な話です。
あなたが経営者なら、ライフサイクルについては最低限、理解しておく必要があります。そうはいってもマーケティング用語はわかりにくいので、ここでは「歌謡曲」にたとえて、お話ししていきましょう。
ここに、ある歌謡曲が誕生しました。とても良い曲ですが、まだ誰も聞いたことがないので、なかなか売れません。この時期を「導入期」と言います。知られていないうちは売れないので、広告が必要になる時期です。
その後、テレビやラジオでの露出も増えていきます。すると、その曲は次第に売れるようになり、良い曲ならばヒット曲になります。あちこちでその曲が聞かれるようになります。この時期を「成長期」と言います。あまり広告をかけなくても、どんどんCDが売れていく時期です。
そして、日本中ほとんどの人が、その曲を聞いたことがある、というところまで来ると、CDの売れ行きはゆるやかになってきます。この時期を「成熟期」と言います。最後にはみんなが飽きて別の曲を聞くようになります。これが「衰退期」です。
かなりざっくりですが、これがライフサイクルの流れです。すべての商品・サービスにはライフサイクルがあり、「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」という四つの期に分かれます。
さて、私と同じく年齢が40代以上の人は、ここで昔のヒット曲を思い出して下さい。「矢切の渡し」でも、「北の宿から」でもOKです。昔のヒット曲は、1年以上という長期に渡り売れていました。つまり、ライフサイクルが長かったのです。しかし、現代ではどうでしょうか。ヒット曲は、次々に生まれては消えていきます。これが「ライフサイクルが短くなった」ということなのです。この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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