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製品・IT
兼子産業 「フォークリフトマーカー」差し込み量見える化
2020年2月3日
「梱包材の納品先である物流業界の困りごとに応えたい」と開発の経緯を語るのは、フォークリフトの差し込み位置を見える化する「フォークリフトマーカー」が好調な兼子産業(山口県光市)の兼子雄輝社長。
同社は、杭木店として創業した工業系梱包材の総合メーカー。同社長は家業に入ると同時に、梱包材とは別に、自社ブランドでの全国展開を、と新たな事業を模索。梱包材の納め先の悩みを聞き、開発したのがフォークリフトの製品滑落事故を防ぐ安全アタッチメントだった。
この開発で事故原因を探るなか、フォークの差し込みの過不足で起こる商品の破損事故を知り、生まれたのがフォークリフトマーカーだ。
フォークに直接ペンキでガイド線を引いたのを見て「摩擦ですぐ消えるし、引き直すのも手間と考えた」と同社長。現場でヒアリングを重ね、マーカーの視認性の高さを重視。目盛りは100ミリ間隔に設定。作業者が身を乗り出して数えなくてもいいように、目盛りを黄・赤・白の3色の三角形に。差し込み量がわかりやすいよう、その向きにもこだわった。高強度樹脂製で、強力な粘着素材で剥がれやズレも抑えている。
平成29年9月の発売から累計でフォークリフト5000台分を販売。当初目標を大幅に上回る反響だという。
同社長は、「昨今の人手不足で未経験者や外国人にも労働力を頼らざるを得ないが、同マーカーは感覚を数値化するので、新人教育や作業品質も平準化できると期待している」と話している。
◎関連リンク→ 兼子産業株式会社
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