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「物流ウィークリー年間記事大賞2017」決定!

 弊紙・物流ウィークリーでは、運送業界の健全な発展と社会への業界の取り組みをアピールすることを目的に、「年間記事大賞」を毎年実施している。5回目となる今回も、前年度に紙面に掲載したすべての記事のうち、優れた経営者へのインタビューと話題となったニュースをそれぞれ1本ずつ選び表彰。2017年度「企業・経営者部門」は「剣道で培った精神力で組織づくり(2018年3月5日号掲載)」が、「ニュース部門」は「勧告制度は適用されぬ 問題は『着荷主』(2017年6月12日号掲載)」が、それぞれ大賞に選ばれた。

 
 

エントリーNo.2 剣道で培った精神力で組織づくり

 

三和ロジコム

社員と共にもっと成長していきたい

 今回の受賞を受け、三和ロジコム(福岡県八女市今福)の川口廣祥社長は、「今年で90周年を迎える我が社にあって、そのタイミングで、このような賞を頂くことは非常に縁を感じ、とても感慨深いものがあります」と述べる。

 「これまで我が社では社員だけでなく、お客さまや社会とのつながりを、とても大切にしてきました。朝礼でも社員に何か一言があれば、このことについて話をします」とし、「昭和3年の創業、同33年の設立以降、ずっと大切にしてきていることは、人を大切にするという点に尽きる。先日行った90周年の式典でも改めて感じたが、アットホームで温かみのある社風だとよく言われますが、これは長年、三和ロジコムという会社が育ってきた年輪による、人を思いやるという精神からくるものかもしれません」という同社長。90周年パーティーで感じた温かみのある社風について話をすると、「社外の方から、そう思って頂くことが全てです。それこそが答えだと思います」と柔和な笑顔で応じる。

 「私の苦労話でよかったのかと思いますが、その記事が少しでも共感を頂いたのかと思うと、それはそれで良かったのかと思います。少し照れくさいですけどね」とはにかむ同社長。「ここまで本当に皆様のおかげでやってこれました。おかげさまの精神は、これからも大切にしたいと思います。紙面で紹介頂いたことで、また縁も増え、ともに成長していく仲間を増やし、これからも頑張っていきたいです」と先を見据える。

 「もうすぐそこに100周年が見えています。新倉庫の設立や本社移転も含めて、規模をどうこうというのではなく、社員と共にもっと成長していきたいと本気で思っています」と語る同社長。

 写真撮影の際は事務所スタッフに「せっかくだからみんなで写ろう」と気さくに声をかける。「社員も一緒に撮ってほしい。いいじゃない、これがうちの会社らしくて」と笑顔をみせる同社長の穏やかな姿勢に同社の社風を肌で感じた。

 
 

講評

 

若手経営者に勇気を与える

選考副委員長 鈴木 邦成 氏(日本大学教授)

「突然、明日は走らないよ、と言われることが日常茶飯事だった」「それでは困る、と翌日の荷物を積み込んだ後に、ドライバーの自宅を駆け回り、なんとか走ってもらうよう話をつけにいっていた」「日中の業務を終え、さらにトラックへの積み荷をしてからの説得作業が毎日のように続いた」ー。
当時のトラック運送業界を思い出し、自身と重ね合わせた読者も多いと思われる。

 また、「屈してはダメだと返事を突っぱねるとドライバーは一気に4、5人いなくなった」「一番大事なことは、なんとかせないかん、負けてはいけないという強い思い」とあるが、これは最近のドライバー不足で頭を抱える若手経営者にも勇気を与えたのではないだろうか。

 
 

協賛:ロジ・コンビニエンス株式会社(うんそう繁盛ネット)

 

企業・経営者部門 エントリーNo.2 (2018年3月5日号)

 

剣道で培った精神力で組織づくり

三和ロジコム 川口廣祥社長

 剣道7段。三和ロジコム(福岡県八女市)の川口廣祥社長の穏やかさの中から、垣間見られる芯の強さは剣道で培ったものも多分にあるだろう。そう感じる取材だった。その精神力の強さは、「心を鍛錬する」という難しさをも知っているような雰囲気だった。

 川口社長は東京の商社で3年ほど勤務したのち、地元九州の福岡へ戻ってくる。「幼いころからドライバーの方たちとは距離も近く、随分かわいがってもらった」と当...

 
 

ニュース部門 エントリーNo.7 (2017年6月12日号)

 

問題は「着荷主」


 トラックで運ばれてきた荷物を受け取る。文字通り受け身の行為のため、見過ごされてきた着側の果たすべき役割がクローズアップされている。「宅配ボックス」を荷物の着側もしくは行政の補助金によって設置を進める動きがその典型で、個人向け物流サービスの維持を見越した着側と公費による負担だ。一方の企業向け物流サービスでの着側負担に関しては、考え方としては随所で見られるものの、具体的な形ではなかなか表れてこな...

 
 

物流ウィークリー 年間記事大賞とは?

物流・運送・ロジスティクス業界の健全な発展と社会への業界の取り組みを広く社会にアピールすることを目的に、前年度に発行した「物流ウィークリー」新聞紙面に掲載された全ての記事のうち、優れた企業・物流経営者へのインタビューと話題となったニュースを選び表彰します。

 
 
 

対象部門・選考方法

 

「企業・経営者部門」「ニュース部門」の2部門で、それぞれ1本ずつ記事大賞を決定します。

2017年4月3日号〜2018年3月26日号までに紙面に掲載された全記事のなかで、読者アンケートで評価の高かった記事(各10本)を選定。それらを、9名の選考委員に記事ごとに5点満点で評価いただき、合計点が最も高かった記事が記事大賞となります。

なお、インターネットからの投票数が最も多かった記事に対し、10点を加算します。

 
 

選考期間

2018年11月12日〜2018年11月22日(10日間)

 
 

受賞結果

物流ウィークリー2018年12月上旬号及びHPで発表します。

 
 

協賛企業

ロジ・コンビニエンス株式会社


物流企画サポート株式会社