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ブログ・船井総研ロジ
第15回:目的のない経営が成功しない理由
2007年3月22日
【目的の無い経営は成功しない】
私は3つの条件(素直、プラス発想、勉強好き)を兼ね備えていただいた経営者に、よく「経営の目的は何ですか?」といったごくシンプルな、ご質問をさせていただいております。現業に没頭されていらっしゃる経営者は、はっきりと即答出来ないものですが、ここで経営者には、明確な経営の目的を持っていただくようにお伝えしています。
人間、何か物事を進める上で、必ず目的が必要です。目的があってこそ、その達成の意欲に燃え、努力するのであって、目的なしに力を発揮することは無いと思っています。そのように考えると目的は、できるだけ大きく、努力しがいのあるものが良いように思います。皆さんの経営の目的は何ですか?
【正しい経営の目的】
目的づくりにおいて、アドバイスを求められた際、私は3点の要素((1)教育性の追求(2)収益性の追求(3)社会性の追求)を組み込んでいただくようにお伝えしています。
(1) 教育性の追求:まず、自らが天職発想を持っていただくことから始まります。どのような商売や仕事でも、それを好きになることが伸びるための基本になります。つまり、物流業を好きになることが大切です。また、社長が能力を高めることで、企業の力がそれについて成長するものだと思っています。社長自ら教育を意識している姿を従業員はみているものです。私の経験では、優秀な従業員が自社を離職する際、この要素が無くなった時に発生しているように思います。
(2) 収益性の追求:利益の出ない企業経営はナンセンスです。「儲けなくても生活が出来れば良い。儲けることは悪だ」という経営者がたまにいますが、そこで働いていらっしゃる従業員や家族のことを考えると、その考えは経営放棄で、存在価値・意義のない会社だと思っています。現代社会において、求められる企業であるからこそ、荷主はお金を出してくれるのです。つまり、収益のある会社が【あるべき姿の物流業】と言い換えることが出来るのだと思います。
(3) 社会性の追求:自社の事業によって、荷主企業や地域社会の人々、世の中の経済や生活に貢献している・奉仕しているといった大義名分を持っていただくことが大切です。勿論、口先だけでなく、心からそのように想う事が大切で、これほど社長にとって努力のしがいのあるものは無いと思っています。私がそのような話をすると、「うちの会社はそんな大げさなものでも・・・」と言われる方がいますが、その気概の無い会社に荷主企業は、全く魅力を感じておりません。
これは荷主企業のロジスティクスプロジェクトなどで、荷主企業とお付き合いさせていただいた時に、ある物流部部長が語ったことでもあります。すなわち
(1) 自己育成と企業育成を行う
(2)収益性の高まるサービスを行う
(3) 世のため、人のために役立つことをする
という3つの経営目的ができたら、経営者としての、成功の第一歩は印されたものと思います。但し、この3つの目的のうち、どの1つが欠けても、伸び・成功する可能性は無いものと考えていただきたいものです。この記事へのコメント
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筆者紹介
船井総研ロジ
本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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