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ブログ・船井総研ロジ
第2回:倉庫のアスベストはリスク
2009年4月12日
05年に大手製造企業の元社員がアスベスト吸引によって死亡したことから、アスベスト対策に関わるビジネスの市場が伸びています。アスベスト対策ビジネスには、アスベスト調査・分析、アスベスト対策工事、アスベスト中間処理、アスベスト最終処分、そしてアスベスト対策関連商品があります。
アスベストは、耐久性、耐熱性、絶縁性などの特性があり安価なため、建材、電化製品などの様々な用途に使用されていました。日本では特に70年代の建設ラッシュ時の建築物に多く使用されており、これからその建築物の解体工事が進むこともアスベスト対策ビジネス市場の伸びを後押ししています。
また、その市場の成長性、低い参入障壁から新たなビジネスチャンスとして新規参入する企業も増えています。その業種は不動産、製造、建物解体、廃棄物処理、建設、土木、塗装など多岐に渡っています。
最近は、グローバル市場での企業のM&Aも進み、企業の資産査定の際に建物に関わる資産除去債務の計上義務化の流れがあります。つまり、アスベストはリスクにもなるということです。物流企業の皆様にとっても倉庫などにアスベストがあれば、それはリスクとなります。そのリスクをマネジメントするビジネスもあり、今後ますます市場が広がるマーケットです。
(船井総合研究所 環境ビジネスコンサルティンググループ 黒川 智玄)
☆船井総研が運営する環境ビジネス情報サイト「eco-webnet.com」
※記事は08年3月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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