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ブログ・船井総研ロジ
第73回:農業を軸として広がるビジネス
2010年9月14日
7月5日に私がコンサルティングをさせて頂いている福島県の農業協同組合「JA伊達みらい」が東北最大規模のファーマーズマーケット(農産物直売所)をオープンしました。
オープン当日は福島県の片田舎に大変な行列ができて、多くの地元マスコミが取材にくる賑わいを見せました。過去にもこのコラムでファーマーズマーケットの記事を書いたので、そのシステムについては、ご存知の方も多いと思いますが、ファーマーズマーケットとは農家がその日に採れた野菜や果物を自ら値段をつけて店頭に持ち込み、売れた分の15%を農協に支払う商売のしくみです。
通常の出荷に比べると農家の手取りは約2倍になる上に、JA側は、今何が売れているかの情報をすべて公開するので、やる気ある農家は、どんどん畑を広げていろいろな種類の農産物をつくる事ができます。他のJAのファーマーズマーケットでは年間の売り上げが2000万円を超える農家も登場しています。
しかしながら、その一方では、ファーマーズマーケットで自分の作った野菜や果物を売りたくとも高齢で体がいうことをきかず店まで運べない、あるいは車の運転ができない、という方農家もおります。
このような方を対象にしてJAでは、収集便の運行を始めました。毎朝農家の待っている場所にトラックがやってきては、野菜や果物を入れたコンテナを積んで店に向かうのです。
配送コストは売れた分の中から手数料を貰います。この便が功を奏して、出荷したいという農家の数はどんどん広がっています。全国に2000を超える店があるファーマーズマーケットですが、同時にこのような付加ビジネスも今後は発達してゆくのでしょう。ちなみにJA伊達みらいファーマーズマーケットの店名は「んめーべ」(「美味しいでしょ?」の意味)
福島県伊達市雪車町19、電話は024-551-2223です。一度お越しください。
(株式会社船井総合研究所・楠元武久)この記事へのコメント
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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