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ブログ・船井総研ロジ
第148回:「6次産業化」という新ビジネス
2012年6月12日
「6次産業化」という言葉をご存知ですか? これは、農林水産の分野で間違いなく、2011年のキーワードとなる言葉です。内容は、1次産業(農林業、水産業)の方が「生産活動」のみならず、「加工や商品開発などの2次産業」的発想や「販売やマーケティング活動などの3次産業」までを行うことで付加価値を高め、事業活性化を図りましょう、という考え方です。
例えば、これからの農家は単に牧場で牛を育てるだけでなく、そこで得られる牛乳を使いオリジナルアイスを開発したり、そのアイスを売るために自ら通販のネットショップを立ち上げたりしなさい、ということです。言葉にすれば簡単ですが、日々多忙な生活を送る農家や生産者が、それをするためにどれだけの時間や労力を使えるかというと、とても疑問です。それにモノを作ったり売ったりするには専門的な知識やノウハウも必要とします。
そこで政府としては、これらの事業をサポートするための国家資格を新たに創設しました。その名称は「6次産業化プランナー」、この取り組みは農林水産業の改革における菅政権(当時)の目玉と言われています。すでに「プランナー」の公募は終わっており、全国からの希望者が書類審査で選ばれていますが、今後、順次追加募集をしていく予定です。
私が思うのは、ぜひこの記事を読まれている方こそ、この資格に応募して欲しいのです。現在まで、どういう方が応募しているかというと、圧倒的に「コンサルタント」及び「中小企業診断士」の人なのです。
逆に皆さんのような特定の分野での実務経験、ノウハウを持つ実務者、経営者の方こそ不足しているのです。ぜひ、「6次産業化プランナー」に注目してみてください。
(株式会社船井総合研究所・楠元武久)
☆船井総研が運営する環境ビジネス情報サイト「eco-webnet.com」
※記事は11年7月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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