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ブログ・船井総研ロジ
第276回:出戻り社員の是非
2014年11月30日
業界全体が人手不足の状態にある中で、一度会社を辞めた人が再び同じ会社に戻ってくることを受け入れる企業が増えてきています。皆様の会社でも、いわゆる「出戻り社員」の是非について、一度は議論されたことがあるのではないかと思います。
ある大学の研究では、出戻り社員は会社にとって一番いい社員になることが多い、と発表しています。私も、単に頭数が増えるというだけでなく、様々な良い面があるため、積極的に受け入れるべきだと考えています。
会社の仕事内容ややり方を理解している人材は、教育コストもかからず即戦力として貴重な存在であるのは間違いありません。
さらに、他社がよく見えて転職したが自社に戻ってきたような場合、より「現実」を理解しているでしょう。つまり、別の会社で勤めた経験から、他社と比較して自社の良いところが客観的に把握できるようになります。
ドライバーという職業柄、「あの会社はいくらぐらい給料がもらえるらしい」「あそこの仕事内容はすごく楽らしい」というような噂話が、ドライバー同士の中で広がることが往々にしてあります。そういった噂話の抑止力になり、他のドライバーの安易な転職を引き止める存在になりえます。
当然ながら、辞めた社員を受け入れることに批判的な社員はゼロではありませんので、慎重にしないといけません。また、既存ドライバーの反対がある場合や、辞めていった理由によっては再雇用を検討する必要はありません。
しかし、「一度出て行ったのだから…」といった感情論や固定観念が原因で再雇用をためらうのは、非常にもったいないと言えるでしょう。
(船井総合研究所・河内谷庸高)
☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net」
※記事は14年7月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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