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ブログ・船井総研ロジ
第278回:クイックレスポンス
2014年12月14日
今、人材採用でうまくいっている会社の特徴の一つに、「クイックレスポンス」ということが挙げられます。運送業界の場合、「どうしてもこの会社に勤めたい」と思って転職活動している人は少なく、とりあえず複数社に応募して検討する人が大半でしょう。そんなときに、応募に対するレスポンスの早さが面接設定率に大きく影響します。
ある求人媒体会社の調査によると、「応募後2時間を経過すると圧倒的に面接設定率が下がる」という結果も出ています。実際に、都内の運送会社様で、今までは平日の午前9時~午後5時のみの電話受付だったところを、土日や夜間の時間帯はコールセンターを外注し、電話受付対応時間を延ばしたところ、今までの応募数の約1.5倍になったそうです。逆に言うと、今までその時間帯の応募を、それだけ取り逃していたということです。特に在職中で転職活動している人は、どうしても夜間や土日の応募になるでしょう。
また、このレスポンスの早さというのは面接設定率に影響するだけではありません。面接してから合否通知までの期間も、入社率にかかわってきます。極端な例ですが、面接翌日に合格通知をする場合と、1週間経ってから通知をする場合とでは、前者の方が入社率は高い傾向にあります。合否の連絡が来る前に、他社で内定が出て、そちらに入社を決めてしまったということも考えられます。
おそらく、面接した時点で合否は決まっているでしょう。2日後に面接時の態度や内容を思い出して合否を決める、なんてことはしていないはずです。社内手続きなどの理由はあるかもしれませんが、早く伝えるに越したことはないのです。
応募受付→書類選考→面接日設定→1次面接→1次面接結果通知→2次面接→2次面接結果通知→入社といった、応募から入社までの流れで、次のステップに進むのに自社は平均何日かかっているのか、またどこの期間をもっと縮められるのか。検討し、改善すると入社率は向上します。
(船井総合研究所・河内谷庸高)
☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net」
※記事は14年8月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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