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ブログ・高橋 久美子
第381回:小規模運送会社の社長のためのアドラー心理学
2018年12月10日
トラック20台以下の、小規模の運送会社が、人の問題を解決し、人間関係の良い快適な職場にするために一番大切なことは、ズバリ、「社長のあなたが、幸せであること」です。小さな会社であればあるほど、会社はイコール、あなたです。特に、あなたが創業社長ならなおさらのこと、あなたがやりたくて始めた会社に、賛同して集まってくれて、協力してくれているのが、今の、会社のスタッフという訳です。
それなのに、社長のあなたが、会社の運営がつまらないと感じていたり、つまらなそうな顔をしていたり、自分はガマンしているとか、犠牲になっていると感じているとしたら、どうでしょう。賛同した人たちも、楽しい訳がありません。まずは、社長であるあなたが幸せで、会社の経営を楽しいと感じていること。これが、一番重要なことです。
自分がつまらないと思っていながら、楽しい職場にするだとか、社員に生きがいを感じさせるだとか、風通しのいい職場にするだとか、とってつけた理想論を掲げても、残念ながら、うまくいきません。
まずは、あなた自身が幸せでいることを決意してください。
そのために、特に責任感が強く、自分を犠牲にしてでも、人のためにがんばってしまう。そんな経営者のあなたにこそ聞いてほしいことがあります。
全てのコミュニケーションの基本は、まずは「受容する」ことが起点になります。「考え方」「感じ方」「価値観」「常識だと信じていること」
あなたと似ている人もいれば、あなたとは、まったく違う人もいます。
「一億総中流」の時代に比べ、明らかに多様性の時代になりました。
アドラー心理学では、その多様性を、表面的にではなく、しっかりと受け容れるために最初にすべきことは、「自己受容」だと説いています。なぜなら、自分を受容できていない限り、他人を受容することは不可能だからです。
実は、責任感が強く、他人のために自己を犠牲にするタイプの人は、自己受容ができていないことが多いのです。あなたは、自分を受容してあげているでしょうか。そもそも「自己受容」とは何なのでしょうか。
「自己肯定感」という言葉を聞いたことがある人も多いかもしれません。「自己肯定」と「自己受容」とは、いったい、何が違うのでしょうか。次週は、この概念を詳しく見ていきましょう。
この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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