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ブログ・高橋 久美子
第396回:ボーナスに響く
2019年4月8日
トラック20台以下の運送会社のためのアドラー心理学、今回から1オン1(1対1面談)の具体的な方法について解説していきます。
前回は、基本のレイアウト「座り位置」について解説しました。座り位置を整えたら次にすることは、「1オン1の目的を伝える」です。
とにかく、相手は懐疑的になって身構えています。
これって、ボーナスに響くのかな?とか、昇進に響くのかな?など、つまりは、「評価・ジャッジされるためにされているに違いない」と思っているわけです。
そうでなければ、自分と話す意味がないだろう、と思うわけです。立場上、当然といえば当然です。ですからまずは、その思い込みをとっぱらわないといけません。
それには、「何のために1オン1をするのか?」その目的を話してあげるのが先です。「評価のためにするわけじゃない」ということを伝えて安心してもらいます。
社内コーチングといっても、「コーチ」という言葉自体、日本ではまだ一般にはほとんど認知されていません。コーチと聞くと、マラソンのコーチとか、オリンピック選手のコーチとかが頭に浮かんで、やっぱり、自分を分析されて指導されるのかな、と思いますよね。ですから、この面談を実施する目的を正しく伝えます。
「面談をすることで、みんなが自分らしく、イキイキと楽しく輝ける職場づくりをするため」
おそらく、そんな目的を持っている人が多いのではないでしょうか。そのあたりの話を、最初にしっかりと、あなたの言葉で伝えてあげます。
つまりは、「会社のためにするわけではなく、あなたが働きやすい職場にするために、今から話をするのですよ」ということを伝えてあげます。そうはいっても急にそう言われて、「そっか、私のために聞いてくれるんだ!」と、単純に思ってくれるスタッフさんは少ないと思います。しかし、1オン1を続けるうちに、「あぁ、本当に自分のためにやってくれてるんだ」と必ず伝わっていきますので、焦らずに行きましょう。
さて、ここまでに、①座り位置・レイアウトを隣にする、②1オン1の目的を伝える(あなたをジャッジするのが目的じゃなことを伝える)までを話してきました。次回は、その次に何をするか、さらに具体的なステップを一緒に学んでいきましょう。ここまでをマスターしたら、実際に会社で「1オン1」が実践できるようになっています。楽しみに学んでくださいね。
この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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