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  • ブログ・高橋 久美子

    第397回:面談相手の心のブロックを外す会話法

    2019年4月15日

     
     
     

     トラック20台以下の運送会社のためのアドラー心理学、1オン1について話を続けます。

     

     さて、次はいよいよ「最近、どうなの?」と、会話をしていきます。

     そうは言っても、やはり相手は身構えてしまいます。そこだけは、社長面談の一番難しいところなのですが、こればっかりは仕方ないですよね。社長なので。しかし、その分、社長の1オン1がうまくいくと、その効果も大きいので、ぜひチャレンジしてほしいと思います。

     それでは、身構える相手に対して、少しでも話しやすくするためにどうするのか? これを解説していきます。

     まずは、あなたが、「いやー実は俺ね、ドライバー時代にさぁ、こんな失敗しちゃったことがあるんだよね…」という感じで、自分自身が悩んでいた話をしてあげます。人間関係のこと、仕事のことなど、面談の相手が抱えていそうなテーマについて話ができるとなおいいです。これをすることによって、まずは、相手が社長に対して身構えているブロックを外すことができます。相手は、あなたがすでに社長になっている、カッコいい完成形の姿しか見ていないので、「すごい人」だと思っています。すごい人の前では、なかなか自分の悩みや弱みを見せることができないのが普通の心理です。ですから、今はこうだけど、こんな時代もあったんだよ、というふうに、悩んでいたことを伝えることで、心のブロックを外してあげて下さい。

     自分が、こんな悩みを持っていたという話しをした後で、何をするのか? ですが、多くの人は、ここで、「〇△さんも、そんな悩みはない?」と、聞き出しモードに入ってしまいます。

     しかし、相手が話し始める前に質問形式を始めると、せっかく外れかけたブロックがまた閉じてしまう可能性があります。

     ですから、自分の過去の悩みを話をした後は、基本的には次のように伝えます。

     「その点、〇△さんの場合は、ちゃんとしてそうだもんなぁ」「〇△さんは、そんなこととは無縁の感じだよね」というように、褒める系の言い方をします。

     すると、そこに悩みがある場合は、「いや、そんなことないです。実は…」と言って、スムーズに話してくれる場合が多いのです。

     特に日本人は、褒められると、「いや、そんなことないんです」と、否定したくなってしまう人が、とても多いので、悩みを聞き出す糸口を作るのにはこの会話法が有効です。

     ぜひ、覚えておいてくださいね。

     
     
     
     

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  • 筆者紹介

    高橋 久美子

    あなたの会社が儲かっていない本当の理由
    規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

    全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会

     
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