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  • ブログ・高橋 久美子

    第417回:運送業の女性経営者のための本

    2019年9月30日

     
     
     

     先週は、一度も会ったこともない人、取引をしたことのない相手に好きになってもらう「英雄神話の法則」についてお伝えしました。あなたの成長物語を書く気持ちになってきた、という人はいるでしょうか。

     

     そうは言っても、やはり「出版なんて、考えたこともなかった」という人が大半かもしれません。そんな人ほど、この先をよく聞いてくださいね。

     現代の出版には「紙の本の出版」と「電子出版」の2種類があります。紙の本の出版は、あなたもご存知のように、出版社を通して行う出版です。出版すれば、その本は基本的には全国の書店に配本されて店の本棚に並ぶことになります。この出版は「商業出版」といいます。この言葉は、あなたも聞いたことがあるかもしれませんね。「商業出版」ですから、その字の通り、ビジネスです。つまりは「売れる予測が立つ本」しか、出してもらうことができません。どんなに内容が有益なものであったとしても、利益が見込めない本は、出版社は出版することができません。

     例えば「運送会社の女性経営者のための本」はどうでしょうか。中身は素晴らしく、それを読めば運送業の女性経営者が抱える悩みを解消してくれるものだったとします。それでも、この本を出版社が出版することはありません。なぜなら、「読者ターゲットが少なすぎるから」です。運送業の女性経営者の正確な人数は私も把握していませんが、全国6万数千社の運送会社のうち、女性経営者の人数は、おそらく1割を切ると思われます。仮に7%だとして、総数は4550人ほどです。全国で4500人しかいないターゲットの、5割が読んだとしても2000人強。これでは、出版する意味がありません。1万円以上する専門書や学術書のたぐいとして売るなら可能性もなくはないですが、普通に考えて出版社が出版に踏み切る市場ではないということです。読者ターゲットが明らかに少ない内容は、採算が取れないので、出版してもらえません。

     一方、電子出版は出版社を通さずに、自分一人で出版する事ができます。

     そこで私が、トラック20台以下の運送会社の経営者にお勧めしているのは「電子出版」です。電子出版は、お金もかかりません。お金もかけずに、自分で書きたいことを書いた本を、ホリエモンや村上春樹のようなベストセラー著書と同じ棚に載せて、世の中に販売することができるのです。しかも、印税までもらえます。

     
     
     
     

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  • 筆者紹介

    高橋 久美子

    あなたの会社が儲かっていない本当の理由
    規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

    全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会

     
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