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ブログ・高橋 久美子
第426回:愚痴を聞くだけでお金をもらうなんて
2019年12月2日
先週ご紹介した「タイムチケット」。驚かれた方も多いと思います。
もちろん、あなたの時間を30分数千円で売るなんて、時給換算したら安すぎます。
ですが、まずは、「お金を得る」という概念の枠を、ちょっと広げてほしいと思ったので、最初にタイムチケットをご紹介しました。
特に、私と同世代の50代以上の経営者にとっては、タイムチケットのような収入を得る仕組みは、かなり衝撃的な現象だと思うのです。なぜなら、小さい頃から、「お金は汗水たらして得るもの」という教育を受け続けてきましたから、無理もないですよね。
さらには、どこの誰だかわからない、本名も明かさないような人に悩みを相談するという感覚も理解できないかもしれません。
しかし、何に価値を感じるのか?これは人によって違いますし、価値を感じているから、そこにお金を払う人がいるわけです。
そして、タイムチケットは今、急成長しているサービス。これが現実です。
さらには、タイムチケットは「個人の時間を売り買いするサービス」ですから、ここで販売している人たちのほとんどは、個人事業主としての届け出すら出していない人が多いです。
なんだか、驚くことばかりですが、まずは、「こんなサービスがあるんだ〜」と認識するところからスタートして、パラダイムシフトを起こしていってほしいと思います。まずはタイムチケットで、どんなものが売り買いされているのか、ぜひ一度のぞいてみて下さいね。かなり驚く内容だと思います。
また、「雑談」などを買ってみるのもリサーチとしていいかもしれません。雑談といっても、対面もあれば、オンライン通話、メッセージのやり取りだけというものまで、さまざまなコンタクト方法があります。もちろん雑談だけでなく、集客アドバイスや、コーチング、健康アドバイスまで、いろんなタイムチケットがあります。
新しい形の「価値提供」を体感してみることで、ビジネスに対する固定観念を手放していけるかもしれません。
「愚痴を聞くだけでお金をもらうなんて」「知らない人の話を聞いてあげて、ご飯をごちそうしてもらって生計を立てるなんて」
そんな働き方…と、否定するのは簡単です。でも、世の中に求められているからビジネスとして成り立っているわけです。
価値を提供しているから報酬を得ているのです。
我々も、古い価値観に固執せずに、今の時代の働き方や、「価値の多様性」を、少しずつ受け容れていく必要があるかもしれませんね。
この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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