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ブログ・高橋 久美子
第427回:トラックを降りても稼げる
2019年12月9日
今ドキの収入の作り方として「タイムチケット」について話しています。タイムチケットは個人の時間を売り買いするサービスです。時給換算すると数千円と安くなってしまうので、経営者のあなたが「これでお金を稼ぐ」というのは非効率でお勧めはしません。
でも、「ネットで運送以外でお金を稼ぐ」という意味では体験してみるのもいいのではないかと思います。
たとえば、あなたなら、ここでどんな価値を提供できるでしょうか。「人生設計の相談」というカテゴリで、人生の先輩としてアドバイスを提供するのもいいかもしれません。あるいは「就職」というカテゴリも人気なので、採用する側の視点から面接のアドバイスをしてあげることもできますね。
ぜひ、「自分なら、どんな価値を提供できるのか?」考えてみて下さい。タイムチケットを見ていると「今、人々が何に価値を感じているのか?」が見えてきます。これがわかると「荷主に提供する価値」も運賃以外の訴求の仕方がわかってきます。特に、今の時代は目に見えるものだけが価値ではないんですよね。
さらには、このサービスを「ハンドルを握れなくなったドライバーさん」が活用できたらいいと思いませんか。
「ウン十年間、ドライバーをやってきて、ドライバーしかできない」。そう思っている方がとても多いです。だからこそ身体がキツくなっても、無理してハンドルを握り続けようとします。「とてもじゃないけど、自分の口からトラックを降りてくれと言えない」という経営者も少なくありません。
「他に道がない」と思うのと、「降りても稼ぐ手段がある」というのでは、気持ちの余裕が違います。そうは言っても「いやいや、何も話せることなんてないし」「パソコン苦手だし」と尻込みする人が多いと思います。だからこそ経営者のあなたが、このようなサービスが世の中にあることを認識して、一つの手段として提案してあげることができたら、ドライバーさんにとって、大きな安心につながるのではないでしょうか。
年齢に関わらず、ドライバーのような肉体系の仕事では、誰もが「動けなくなったらどうしよう」という不安を抱えています。
その不安が少しでも解消できるなら、心に余裕を持って、仕事に打ち込めるかもしれませんよね。
「いや、その方法を知って、ドライバーを辞めるって言われたら困る」という人もいるのでしょうか。もしそうなら、いつまでたっても、「他がないから、仕方なくここにいる」という人としか関われないかもしれません。
ドライバーの幸せを理念に掲げるあなたの会社ではぜひ、ドライバーの不安の種を取り除く施策として、採り入れていってほしいと思います。
この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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