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ブログ・高橋 久美子
第160回:「売り込み返し」をしました
2013年4月2日
自分を大きくするために私は、「孤独の旅」に出かけています。旅にはいくつかのルールがあります。その過酷なルールで旅をすることで、自分を無理やり大きくします。
2011年の孤独の旅の行き先はインドでした。インドで圧倒されたのは、何と言っても「売り込み」の激しさです。歩いていると目の前に商品を突き出され、前に進めないほどです。
そこで私が決めたチャレンジは「売り込み返し」です。つまり、私自身もインド魂で、逆にインドの人に何かを販売してみることにしたのです。と言っても、売れるような商品を持っている訳ではありません。仕入れるお金もルートもありません。何か売れる物はないかな?と、バックパックの中の物をひっくり返してみると、出てきたものは「歯ブラシ」「石鹸」などのホテルのアメニティー、「虫刺されの薬」「虫よけの薬」「日本語の本」などです。考えていても、「ないものはない」ということで腹をくくり、これらを売ることに決定しました。
ホテルの人に「地元の人が行くマーケットは、どこにありますか?」と教えてもらい、賑やかなマーケットに向かいました。そこには店がズラリと並んでいます。店といっても建物らしいものはなく、屋台やテントのような造りです。そこに一歩足を踏み入れたとたん、激しい売り込み攻撃にあいます。私はここで店を開くことにしました。
路上にビニールのランドリーバックを敷いて、その上に歯ブラシや虫刺されの薬を並べます。パソコンで調べたヒンドゥー語で「どれでも一つ、50ルピー」と書いて商品の前に提示し、「インドでは手に入らない日本の製品だよ!」と、大きな声でセールスを開始しました(日本語ですが)。
すると、通りにいた人が、続々と集まってきました。自分の店を抜け出して見に来る人までいました。私のやっていることを理解してくれたおじさんは「ラッキーセール!ラッキーセール!」と、大きな声で呼び込みを始めてくれました。ところが、ここで事件が起こりました。この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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