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ブログ・高橋 久美子
第222回:手を取り合って未来を切り拓こう
2014年6月9日
先日、「運送フェスタ」というイベントを開催しました。運送フェスタとは、「経営に真剣な全国の中小運送会社の経営者と、運送会社を支援する企業が、共に力を合わせ業界の未来を切り拓く」をコンセプトにした交流イベントです。
全国約6万社の運送会社のうち、およそ8割はトラック所有台数20台以下の小規模運送会社です。ところが、運送業向けのイベントのほとんどが大手や中堅クラスの物流企業向けのものです。そこで、トラック20台以下の運送会社向けのイベントを開催しようと、業界内外の各社協力のもと、フェスタの開催が実現したというわけです。
このコーナーでも何度かお話していますが、これからは、我々中小にこそ勝算がある時代です。変化が激しい時代には、変化に対応できる者だけが生き残ることができるのです。大きくなりすぎて、瞬時に方向転換できない大手より、社長が決断した瞬間に180度戦略を変えられる小さな会社の方が、圧倒的に有利なのです。
しかし、一人の力は限られています。所有しているトラックの種類や台数、ドライバーの人数も、大手に比べて圧倒的に少ないのが現実です。だからこそ、中小運送会社が互いに協力しあうことが、これからの生き残り戦略です。
今までは、我々の業界の体質は秘密主義でした。自社でうまくいった事例は、ライバルに知られたくないと思っていました。運賃も公開することはありませんでした。しかし、これからの時代は逆です。人の背中に隠れてこっそりしている人は信用されません。経営者が堂々と顔を出し、運賃を公開する会社が支持されるのです。
情報を公開し、シェアする人のところに人が集まり、協力が得られます。あなたが理念を語ることで、同志を引き寄せることができるのです。運送フェスタでは「同じ志を持つ同志が、共に手と手を取り合って、業界の未来を切り拓こう」というコンセプトを体現すべく、参加者みんなで手をつなぎ、フォークダンスを踊りました。同じ志を持つあなたとも共に手を取り、業界の未来を切り拓いていきたいと思っています。この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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