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ブログ・高橋 久美子
第270回:セールスレター書き方講座(14)
2015年5月11日
適正運賃で優良荷主を獲得するためのセールスレターの書き方について、話を続けます。
今まで、セールスレターの「書き方」について話をしてきました。しかし、いくら素晴らしいレターを書いても、そのレターを実際に読んでもらえなければ意味がありません。あなたが投函したセールスレターが、無事にお客に読んでもらうまでには、実は、いくつかの難関を通過する必要があるのです。
(1)あなたのセールスレター入りの封筒を、ポストから取り出した人物が、レターを読んでほしいターゲットの机まで持っていってくれるか
(2)ターゲットの机の上に置かれた封筒を、実際に開封してくれるか
これがクリアできて初めて、お客はあなたのレターを読み始めることになるわけです。
まずは、ポストから取り出す状況をシミュレーションしてみましょう。荷主企業のポストから、あなたのレターが入った封筒を取り出す人物とは、一体、誰でしょうか。あなたが読んでほしい相手が、直接、ポストから取り出すでしょうか。おそらく違いますよね。あなたが読んでほしい相手は、社長などの決裁権者、あるいは荷物の発送の責任者などでしょう。
しかし、その役職者が「郵便物をポストから取り出す係」である可能性は、極めて低いような気がします。ポストを開け、一番最初にあなたのレターが入った封筒を手にするのは、多くの場合、事務員さんだと予想できます。
それでは次に、その事務員さんの行動をシミュレーションしてみます。ポストを開けて、ごっそりと郵便物を取り出します。あなたの会社のポストと同様に、郵便物の数は大量です。次に事務員さんがとる行動は、「郵便物の仕分け」です。「ゴミ箱行きのもの」「自分が開封するもの」「社長の机に持っていくもの」、こんな感じに仕分けていきます。
判断に要する時間は、0.2秒です。つまりここで、あなたのレターが入った封筒が、「社長の机に持っていくもの」のグループに入り込む必要があるわけです。
それではどのようにすれば、あなたのレターが入った封筒を、ターゲットの机の上に、無事に到達させることができるでしょうか。次回は、このポイントについて見ていきます。この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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