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ブログ・高橋 久美子
第277回:セールスレター書き方講座(21)
2015年6月29日
適正運賃で荷主を獲得するための、セールスレターの書き方講座を進めてきました。ずっと読んでくれているあなたは、既に実践するのに十分な知識を身につけているはずです。ここで、あなたに質問です。
「セールスレターを発送してみましたか?」
今、あなたの声が聞こえたような気がします。「書こうかな、と思ってはいるんだけど、ちょっとまだ、時期じゃないのかなと…」「今は、ドライバーも足りないし、急に問い合わせが殺到しても対応できなくて、かえってその荷主を逃がすことになるような気がするんだよね」。
そうですよね、よくわかります。「今は、実践すべき時じゃない」という理由を列挙し始めたら、おそらく軽く100個は考えつきそうです。
それでは、困っていないのか? と聞くと、「いや、困っています」と、多くの人が答えます。しかし、実践には時期じゃない。
初めてセールスレターを出すときは、次から次に不安が押し寄せてきます。
「こんなものを送って、怒られないかな」「誰かに何かを言われるのかも」「そんなに反応なんてあるのかな」「いや、反応がありすぎても困るし…」
セールスレターに限らず、今までやったことのない何かにチャレンジする時は、自分の中のブレーキ役が、必死であなたの新しいチャレンジを阻止しようとします。これを「現状維持メカニズム(恒常性)」と言います。誰もが同じように恐怖を感じて、今のままでいたほうが良い理由が次々に浮かんできます。だからこそ、その恐怖を乗り越え、行動した人だけが、先行者利益を享受できるというわけです。
全国の中小運送会社の経営者が、この連載コーナーを読んでくれています。あなたと同じ営業エリアのあの人も、ライバル会社のあの人も、読んでいる可能性が高いです。あなたの心に浮かんだ、あの会社に先を越される前に、ぜひ、自分の恐怖に打ち勝って、実践をしてみて下さい。
重要なことなので繰り返しますが、誰もが同じ恐怖を感じています。だからこそ、その恐怖を乗り越えた人だけが、成果を手にしていくのです。恐怖を乗り越え、実践したあなたからの、うれしい報告をお待ちしています。この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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