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ブログ・高橋 久美子
第297回:忙しさから解放される分解法
2015年11月16日
「セミナーに参加したくても、自分がいないと会社がまわらない。会社を空けるわけにはいかない」という人がいます。しかし、本当にあなたがいないと会社はまわらないのでしょうか。もしそうだとしたら注意が必要です。あなたは社長の仕事ではなく、「他の人がすべき労働」をしている可能性があるからです。
まずは、あなたが1日にやっている仕事を全て書き出してみて下さい。ためしに、今日、または明日しようと思っている仕事のTODOリストを書き出してみて下さい。この時の注意点は、できるだけ細かいTODOで書くということです。「求人手配」ではなく、「求人媒体の候補を三つ探す」「次回の求人原稿のキャッチコピーを3案出す」というように、できるだけ分解して書き出します。
例えば、「求人手配」「車両整備」「セールスレターの作成」などは、大きな仕事のかたまりです。これらの仕事のかたまりは、細かく分解することができます。求人手配は「媒体の候補を三つ出す」「三つの中から1社に絞る」「1社に電話をして来社してもらう日程を決める」「原稿の枠を決める」「キャッチコピーを3案出す」「3案の中から1案にしぼる」「掲載する勤務条件を書き出す」…など、どんな仕事でも、細かいいくつものタスクに分解することができます。
さて、このように分解してみると、気づくことがあります。それは「自分でなくてもできることがある」ということです。
例えば、「求人手配」という仕事のかたまりで見ると、ひょっとしたら入社して間もないスタッフには任せられない仕事だと思うかもしれません。しかし、細かく分類したタスクの中には、誰でも、昨日入社したアルバイトでもできるものがいくつかあることに気づきます。こうしていくと、今まで、あなたが自分でやらなければならない、あるいはベテラン社員でなければできないと思っていた仕事がどんどん減っていくことになるのです。
仕事だけに限らず、大きなかたまりで捉えていると、難しいことのように感じてしまいます。細かく分解することで、容易なことに感じられるようになります。毎日忙しいと感じているあなたはぜひ、この分解法を試してみて下さいね。この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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