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ブログ・高橋 久美子
第433回:「たった10万円」
2020年2月10日
年末年始にうれしい報告がありました。
ある会員さんの電子出版の印税額が月10万円を超えたという報告です。その方は、まだ50代後半なのですが、数年前から体調を崩され、その影響で視力が急激に低下してしまいました。
次回の免許の書き換えでは、免許が通らないかもしれないと心配されていて、「動けなくなっても収入が入る仕組みを作りたい」という思いで電子出版に取り組みました。
月に10万円の不労所得と聞いて、「たった10万円」と、思う人もいるかもしれません。
しかし、全国トラック協会の公開データによると、貨物運送事業者の経常利益率は、直近のデータでわずか1%です。利益率1%の事業で、10万円の利益を出すには、一体いくらの売り上げが必要でしょうか。
なんと、1000万円です。
つまり、1000万円の貨物事業の売り上げと同じ額の純利益を、電子出版で得たことになるのです。
トラックもドライバーも増やさず、事故のリスクもなく、1000万円の売り上げを増やしたのと同じことです。素晴らしいことではないでしょうか。
動けなくなっても自動的に印税が入ってくる。そう思うと少し気持ちに余裕が出ます。それだけではありません。
・自分の人生の棚卸しができる
・自分の経験が誰かの役に立つ
・自力で印税年金が作れる
・自分に自信がつく
など、電子出版はいいことだらけです。
インターネット関連のビジネスは、とかく、「若者向け」と思われがちです。しかし、「出版」となると、話は別です。
若者に比べて、圧倒的に多くの経験を積んできた我々は、「ネタ」の多さでは負けません。パソコンのスキルはいりませんし、今は、文章を書かなくても、スマホに向かって話すだけで、会話をテキスト入力してくれるソフトだってあります。
増車・増員をしていいのは、次の2点をクリアしている場合のみです。
「現在、人の問題を抱えていないこと」「現在、営業赤字でないこと」︱︱。
この2つをクリアしていないのに、増車・増員をしたら、人の問題とお金の問題が増えるだけだからです。
どうしても、増車・増員を増やさないといけないですか? 事故のリスクなく、人も車両も増やさずに、他の方法でも利益が増えるのなら、そのほうがよくないですか?
2020年は「運送業経営者」から、一つ高い抽象度で「企業経営者」として、戦略を考えてみてはいかがでしょうか。
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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