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ブログ・川﨑 依邦
経営再生物語(377)リーダーシップについて(8)―3
2022年5月16日
リーダーとしてどうあるべきか、自己省察、自己反省していかねばならない。その上で、現場を直視して人を引っ張っていくのが名君の名君たるゆえんである。
先の夜逃げした経営者はどうであったか。暗君である。派手に流れ工場の現実から目をそむけ、夜のネオンと脂粉にまみれた。どこかできっちりとした歯止めをかけていく自己抑制が必要なのだ。従ってリーダーは、常に自己を見つめ自己を成長させていく向上心を持つことだ。
この向上心があるかないかは、大きな違いとなって表われる。言い換えれば、目標を持つということだ。目標をしっかり定めて、一歩一歩それに近づく。ターゲットをしっかり見据えて進んでいく。この精神のエネルギーが肝要である。
目先のことに追われて自分を見失っていると、いつの間にか、それこそ夜逃げが待っている。
リーダーは、頂上(目標)を目指して決してあきらめずに努力し続ける人だ。この行動の中身が部下をやる気にさせ、部下の成長を促していく。部下の心を掴むには、目標を明確にして、それをよく部下に納得させねばならない。
そのためには、〝現場をよく知る〟リーダーでなければならない。修羅場に強く堂々と自信を持って行動していくリーダーのエネルギーの源泉は〝現場〟である。
現場から学べず、逃げていくものはリーダー失格である。失格しないためには、エドワード王子の如く、希望を持ち続け、志を抱いて、ドロドロした現場から智恵、創意工夫、アイデアを獲得していくことが、リーダーの一つの条件である。
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筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
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