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ブログ・川﨑 依邦
経営再生物語(407)一人ひとりが目標を持つこと―3
2023年2月2日
目標達成への意欲を持つこと
具体的に一人ひとりが目標を立てても、それを達成しようとする意欲がなければならない。意欲は如何にして引きずり出すか。それは目標達成の〝喜び〟ということが大切となる。
そのために1か月の目標を、6か月、3か月、1か月、毎週、日と細分していくことである。
1日の目標を達成したら、「よかったね」と声をかけて共に喜びを分かちあうことである。
ピグマリオン効果という動機付けの方法がある。これは人の成長意欲を引きずり出すには、叱ることではなく、褒めていくことで、プラス思考を強くしていく方法である。
「よくやった。君の努力は素晴らしい。さすがやる気とファイトの男だね。明日は今日よりさらに10%アップを目指していこう。そのためには何をすればいいかな」と社長が、社員に問い掛けていくこと、このコミュニケーションを毎日毎日、積み上げていく、正にピグマリオン効果で業績はアップし続けるであろう。
意欲を出していくためには、職場風土の問題がある。職場が暗く、社長の顔を見てもオドオドピリピリでは、自発性、創造性の発揮は望むべくもない。
職場風土の改善は、あいさつを始めとして、心の通い合い無くしては、進まない。そのためには何をしたらいいか。
1つとして読書会の設定を提案したい。毎月、1冊の本を指定して読み合っていくのだ。本の内容は、仕事に関することではなく、広く人生を考えるような、幅広いジャンルから選定する。
私のクライアントの産婦人科病院では、毎月本を指定して読書会を行っている。社員数60人、最近では、「愛と祈りを」(瀬戸内寂聴著、小学館発行)という本をとり上げていた。
仕事とは無関係の内容だが1冊の本を通して感想を語り合うことで、心を通い合わしている。一人ひとりの心を豊かにすることは、やる気、意欲の源泉となる。
ピグマリオン効果の活用、職場風土の改善、一人ひとりの心の豊かさを追求すること、これらが目標達成への原動力となっていく。
「物質ばかりがプレゼントではない、相手への優しい思いやり、温かな言葉1つ、小さな親切の欠片でも布施につながることを、若いお母さん達も知ってほしい」(「愛と祈りを」)
心というか、人間性を、仕事を通して豊かにしていく経営のやり方は、活性化の決め手である。
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筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
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