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ブログ・川﨑 依邦
労働審判・全面勝利体験報告(15)嘘で塗り固められた陳述書
2010年8月30日
1・入社から退職に至る事情
私は平成17年1月24日、株式会社プレジャー(当時は昌和運輸株式会社)に入社しました。当初は一介のダンプトラックの運転者でしたが、人事異動で平成20年4月21日ごろから、事務所内部で配車リーダーという立場で配車業務や車両の整備状況の管理、顧客からのクレーム対応業務に就きました。
配車リーダーは地理だけでなく現場のこと、業界のことを熟知していないと出来ないため簡単ではありませんし、指示通りに働けばよいドライバーと比べると責任が重く、皆がやりたがらない仕事でしたが、誰かがやらなければならないのだからと、引き受けました。必然的に、午前6時に出勤し午後6時に退社するまで、私が1人で全責任を負うかたちになっていました。プレジャーは典型的なワンマン経営の会社でした。社長(川崎依邦)は社内の出来事を全て自分で把握しておきたいタイプの人物で、経営方針の決定から人事労務に至るまで、全ての権限を掌握していたと思います。
私の業務に関していえば、日々の出来事につき1日の終わりに、しかも午後6時を過ぎてから、必ず配車日報で報告するように命じられました。長時間の勤務で疲労した1日の終わりに面倒でしたし、1週間に1度の報告でもよいのではないか、トラブルのなかった日には必要ないのではないか、などの不満がありましたが、命令は絶対なので黙々とこなしていました。
配車リーダーとしての私の仕事ぶりは、配車ミスをすることがごく稀にあったものの、あとで配車を工夫することでカバーできる程度のもので、会社に損害を与えたことはないと自負しています。社長も常々私を激励してくれており、『おまえが辞めるときは会社をたたむときだ』とまで言われていたので、自分が会社を背負うくらいのつもりでがんばっていました。(申立人の陳述書より)
申立人の陳述書をこれから紹介していく。申立人の陳述書の一行一行に対して覆していくことが答弁書となる。申立人は申立人としてのストーリーによって陳述している。しかし申立人のストーリーは嘘である。全て嘘で塗り固めているといっても過言ではない。陳述書を突き付けられると、一瞬頭の中が真っ白になるほど呆然、唖然とする。怒りに震える。ここは冷静になって、一行一行に対して明確な証拠でもって反撃していく。申立人のストーリーは完璧に打ち砕くこととなる。
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筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
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