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ブログ・川﨑 依邦
労働審判・全面勝利体験報告(37)答弁書を裏付ける陳述書
2011年4月1日
1 私は、もともと大阪に本社を有する株式会社シーエムオー(昭和63年創業、平成2年法人設立)の代表取締役として、運送業専門の経営コンサルタントをしていました。
その後、相手方の前身である昌和運輸株式会社の経営者から経営相談を受けて、当初は、相手方の主要荷主の仕事を受注している会社にM&Aを持ちかけたのですが、主要荷主の反対に遭い、結局、私自らが経営を引き継ぐこととなり、シーエムオーにおいて昌和運輸の株式を取得し、平成19年11月15日から私が相手方の代表取締役に就任しました。しかし、私はシーエムオーの業務で多忙のため、経営は川?常務にすべて任せることとしていました。その他に幹部である部長と申立人の合計3人が、日々の経営事項を協議して定めていました。
もちろん、私自身が相手方の最高経営責任者であるため、経営や人事の重要事項については、私が最終的な判断を行っていましたが、日常的な経営管理事項や、従業員の採用、賞与の査定等の人事管理に関することは、相当程度、川?常務、部長及び申立人において随時開催される幹部会議の判断に任せ、これを尊重していました。
例えば、相手方の経営状況についても、申立人も含めた川?社長、川?常務、部長らの幹部会議の場で、税理士から報告を受け、協議がなされておりました。(陳述書より)
今回からは陳述書の紹介となる。答弁書を裏付けるものが陳述書である。筆者は経営コンサルタントとして20年以上に渡って活動してきている。今回は中小運送会社の経営者として訴えられたわけである。ストレスは相当なものであった。
申立書が筆者のもとに届いた平成21年12月から第1回の労働審判日の同22年1月26日まで約2か月余り、ストレスがずしりときたものである。夜の睡眠もグッスリというわけにはいかない。寝ても覚めても労働審判のことが頭から離れない。
極めつけは、労働審判が無事勝利で終わった時に目の周りに蚊が飛び回っている感じがしたのである。「これは何だ」と慌てて眼科医に駆けつける。「これは飛蚊症です。ストレスから起こります。ストレスがなくなると治まりますよ」。実際治まった。とはいうもののストレスの怖さである。
「心臓麻痺にでもならなくてよかったよ」と思ったほどである。つくづく思うに中小企業経営者とは大変である。リスクに囲まれている。
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筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
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