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  • ブログ・川﨑 依邦

    中小運送会社の経営改善の記録(16)考働ドライバーへの転換

    2012年10月19日

     
     
     

     給与改革の成果はどうだったか。旧給与時代はドライバーが残業時間をごまかすこともあった。急に休むと言って、当日欠勤を有休で処理することも平気であった。しっかりと働いて給与を稼ぐというよりも、残業時間をごまかしたりするので、人間性としても「どうかな」と思わせるものがあった。



     給与改革のコンセプトは、成果配分型システムである。時間で稼ぐという運行スタイルからの変革である。何とかして楽して稼ごうというスタイルから、必死に仕事をして、その分の成果はしっかりと還元するシステムへの大転換である。

     ドラスティックな変化は給与改革して、すぐ表れた。仕事が終わると、さっさと帰庫するようになった。時間を引っ張る傾向がなくなった。タイヤ代は大幅にダウンした。「新品タイヤを使わなくても再生タイヤで十分いけるよ」。ドライバーからの提案である。再生タイヤに変えることで、タイヤ代は下がった。その上、グリーン経営の実践として取り組んでいる燃費効率向上も加速して良くなってくる。修繕費も下がってくる。以前は会社負担だったので、修繕費がいくらかかろうとドライバーは気にしていなかった。少しでも運転に支障があれば、何が原因なのか確認することもなく修理を依頼していた。ところが、給与改革をして大きく変わる。修繕費を抑えるにはどうすれば良いか、タイヤ代を節約するにはどういう運転が良いか、燃費効率を上げるにはどうするかなど、一人ひとりのドライバーが考えて働くようになる。何となく働くドライバー、楽して稼ぎたいドライバー、時間を引っ張るドライバーからの大転換である。考働ドライバーへの変革である。

     肝心なことは経営者や経営幹部、配車担当者が一人ひとりのドライバーに働きかけていくことにある。放置せず、ドライバーのペースに任せておかないことである。ドライバーを育成し、力量をアップしていくために最大限の努力をすることである。

     「全ドライバーが辞めると言っています」という事態に流れていたとしたら、どうなっていただろうか。今日のプレジャーは存在していなかった。考働ドライバーへの転換を促していったことは正しいことである。考働ドライバーにするためには経営者、経営幹部、配車担当者は力を尽くさねばならない。言い換えれば経営するという力を発揮しなければならない。ドライバーを放置していいわけがない。経営する上で給与改革の実現は大きく貢献する。 

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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