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ブログ・川﨑 依邦
経営再生物語(69)経営活性化シリーズ18
2014年8月22日
?目標管理シートの活用事例─管理職メンバーの意識を高める─
経営者と管理職メンバーのコミュニケーションを深める手段は、個人面談を行うことである。定期的な個人面談を通して会社の現状とあるべき姿(理想)を確認・共有することが個人面談を行う目的である。ドライバーは、日報や燃費実績・修繕費の多い少ない、現場実績で評価が左右される。では、管理職メンバーの評価は、どのように決めるのが良いか。管理職メンバーは、ドライバーのように修繕費や燃費実績というような明確な評価指標はない。しかし、明確な評価指標がないからといって『評価は会社の業績に左右される』というだけでは、あまりにも漠然とし過ぎていて、仕事に対する張り合いは持ちづらくなる。
管理職の評価指標として明確なものは、個人目標管理シート(表1)である。成果目標を大項目として詳細な目標項目を定めていく。例えば、営業実績・業務改善・管理関係など詳細に目標項目を定めて具体的な目標内容を記録して目に見える形にしておく。経営者と管理職メンバーとの間で個人面談を行う際は、個人目標管理シートを用いて目標達成のための課題や問題点・活動方針について話を進めていくと良い。運送会社は、経営者・管理職メンバー・ドライバーが三位一体となって活動していく。社内メンバー間で情報を共有することは、それぞれが自分の役割だけを把握して個別に活動するだけでなく、問題発生時に、すぐに協力体制を敷くことが出来るようにするために必要である。
コミュニケーションを充実させるために、管理職と経営者の個人面談ツールとして個人目標管理シートを活用することである。個人目標管理シートは成果目標に絞り込む。営業実績…いかにして売り上げを確保しアップさせるか。管理スタイル…売り上げ、請求、支払いのチェックや業務改善の進捗。コミュニケーション…ミーティングの定例化、個人面談の実施…である。目標達成具合は数値で表し、100万点とする。80点以上の成果となれば成果配分していく。成果配分ルールを確立させる。
こうした目標管理システムの確立は経営力を向上させていく。P・D・C・Aの管理サイクルの中軸が目標管理システム。P=計画、D=実行、C=チェック、A=処置のことである。経営活性化は目標と実績とのチェックによって果たされていく。更に管理職メンバーの実力アップ、人材育成に貢献していく。
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筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
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