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ブログ・川﨑 依邦
経営再生物語(70)経営活性化シリーズ19
2014年8月28日
?社内メンバーとの意思疎通を図ること=「人の心をベースとした経営」を実践しよう
経営者一人がどんなに優れた能力を有していても、会社の発展には限界がある。社内メンバー(配車責任者・営業・ドライバー)が経営者の考えを理解して、それを実践するための努力がなければ業績は上向いていかない。では、どうすれば社内メンバーとの意思疎通を図ることができるのか。?職場ミーティングを定期的に実施する
?管理者ミーティングを定期的に実施する
?朝礼・夕礼システムを確立して日々収支ミーティングを実施する
?現場メンバー(ドライバー・倉庫スタッフなど)との個人面談を実施する
?5S(整理・整頓・清潔・清掃・しつけ)以上、5点を確実に実施することで意思疎通は十分に図ることができる。
成功企業の事例や業績アップ企業の事例を見ると、「全員参加型経営」「ムダ取り」といった言葉がよく出てくる。それらも全て、前記5点の活動を通して社内メンバーに浸透させていくことができる。
前記5点の活動自体は心から決意して臨めば、さほど難しくはない。一番難しいことは、これらを「いかにして継続していくか」ということである。
最初だけの形のものではなく、継続していくことで深みを持たせていくことが大切である。あとは、日々いついかなる時も経営者が社内メンバーの動向を見ておくこと、興味を持つことである。
「配車担当者はドライバーと意思疎通が図れているかどうか」「ドライバーに声かけを行っているか」「営業担当者の動向はどうか」「運行効率は向上しているか」「休車対策はとっているか」など、常に意識を分散させて、社内運営上のあらゆることに目を向けなければならない。
「配車は担当者に任せておけばいい」というような考えがもし少しでもあれば、現場からの不穏な動きやトラブルがあった際にも即座に対応できない。そうしたことでのストレスや不満が積もり積もって、労務トラブルや営業上の信頼喪失などといった負の事象につながっていく。
社内のメンバー全員が意思疎通できて収益の確保に向けて心を一つにするという、【人の心をベースとした経営】の取り組みの第1歩が、前記5点の活動に集約されている。
「人の心はうつろいやすく、これほどあてにならないものはない」とはよく言うが、だからこそ、ひとたび団結すれば想像以上の力を発揮することができるのである。
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筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
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