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ブログ・川﨑 依邦
経営再生物語(72)経営活性化シリーズ21
2014年9月11日
(21)強いリーダーに求められること=コミュニケーション能力を高める
中小企業の経営において、リーダーが弱いと、めまぐるしく変わる外部環境に対応するための舵取りができない。真に強い経営者(リーダー)がいる、いないで企業の業績が左右されるのは事実。今一度、強いリーダーに求められる能力を整理する。?衝突を恐れない(勇気)
?いかにして皆を巻き込んでいくか(求心力)?は、コミュニケーションである。「部下を叱れない」「優しすぎる」というリーダーがいる。事なかれ主義で、仲良しこよしで活動したいと考えて、本当の意味で部下や周りとの心のコミュニケーションを避けているリーダーがいる。経営に協調路線はいらない。真剣勝負である。【小善は大悪に似たり】という格言を肝に銘じて些細なことでも徹底して追求し、部下に嫌われても言うべきこと、注意すべきことを発する勇気が、強いリーダーには必要である。叱った後には必ずフォローするという癖を身につけることが人との衝突を恐れなくするためのコツである。
?は、一人で考え込まないということ。原則的に、中小企業のリーダーは営業力・管理力など、通常スタッフより能力がある。能力があるために、「自分が何とかしなければ…」という思いが先行し、何でも1人で抱え込もうとしてしまう傾向が多い。大きな仕事、大きな事業、発展を目指すならリーダーが1人で抱え込んではいけない。周りが見えにくくなり、そもそも1人の人間ができることには限界があるからである。社長ひとり管理スタッフゼロでは事務管理から営業管理までこなして年商5億円や10億円規模を目指すのは不可能である。周りのスタッフをいかにして渦に巻き込んでいくか、もちろん渦の中心はリーダーである経営者となる。
?と?の項目はリーダーに求められるコミュニケーション能力を指しており、密接に関係している。会社を永続発展させるなら、心のコミュニケーション力が必要である。コミュニケーション力はリーダーに求められる能力の核心である。単にニッコリ笑ってポンと肩を叩くだけでは、心のコミュニケーションがとれているとは言えない。更にその上をいくこと、勇気と求心力を発揮していく。一人ひとりのドライバーと真摯に向き合っていく。
「給料をアップするにはどのような働き方をすべきか」「自らの稼ぎはどうなっているか、稼ぎをアップするにはどうするか」「車はピカピカにしているか、あいさつなどのマナーはどうか」など、当たり前のことを当たり前にやり抜く集団作りのリーダーであることである。強いリーダーたるべきである。
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筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
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