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  • ブログ・川﨑 依邦

    経営再生物語(116)経営活性化シリーズ65

    2016年7月1日

     
     
     

     (65)運送業は永遠に不滅です



     「振り返るな、振り返るな。後ろには希望がない」—-。確かにこの名文句の通りである。後ろを振り返りたくなるのは人情というものである。しかし、後ろには「悔い」「反省」「ああすればよかったのに」などの思いしかない。前にしか光はない。前にしか希望というものはない。

     運送業の前途はいかなるものか。「ドライバーも集まらないし、給料も上げていけない」「長時間労働の規制も強化され、法令順守の圧力も強まっている。どうしたらいいであろうか」—-。運送業の経営者の思いである。前途は暗いのか。

     決して暗くはない。運送業の社会的使命が弱まったり消えていくことはない。「運送業は永遠に不滅」である。運ぶものがなくなったら、この世の中は止まる。動かなくなる。運ぶもの、ドライバーやトラックがいなくなる事態は考えられないことである。

     「運送業は永遠に不滅である」との強いプライドを持つことである。このプライドで前をじっと見ていくと、希望の光がはっきりと見えてくる。運賃が低迷することを阻止するためには、荷主交渉力をつけていくことである。ドライバーの不足は手をこまねくのではなく、やるべきことをトコトンやっていくことである。その上で、ドライバーが働きやすい職場環境をつくることである。

     法令順守の圧力は、知恵と工夫で跳ね返していこう。運送業が直面しているマイナスを力に変換していこう。マイナスで押しつぶされることは社会的使命を投げ出すことになる。「投げ出してはならない。逃げてはいけない」と勇気を持って前に向かっていく。

     「冬は必ず春となる」。希望を示す言葉である。どんなに厳しい冬でも必ず春となる。冬の寒さに耐えて、やるべきことをしっかりとコツコツと実践し続けていけば春となる。車両代替えコストも大きい。車を買い替えようとしても車両価格がアップしており経営の余裕がない。そのうえ、運賃も思うようには上がらない。むしろ値引きを強いられる運送会社すらある。ドライバー不足もある。まさに「厳冬」である。この中にあって、やるべきことをしっかりとコツコツと実践していくことである。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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