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  • ブログ・川﨑 依邦

    経営再生物語(128)経営改革実践シリーズ(3)

    2016年9月30日

     
     
     

     目標管理制度の確立(3)



     〈運送ノウハウを生かす〉
     このままではどうすることもできない。なるほど、物流品質を向上し、コストダウンを図ることは大切なことである。基本である。だが、前進しているイメージではない。?じっと我慢の子?というイメージだ。果たして、新しい荷主の獲得は可能か。どこへ行っても値引きラッシュで、動くだけ徒労ではあるまいか…。このままでは、メーン荷主と一緒に死出の旅。

     ◎新しい荷主の獲得
     「メーン荷主と心中するか」
     A社の体質は、トコトン受け身である。自分から動くということはない。受け身にも限度というものがある。A社はサンドバッグ状態である。
     例えば、こういう夫婦。夫が妻に渡す給料は年々少なくなっている。夫の稼ぎが悪くなっている。そのうえ、夫は浮気もする。それでも妻は、ひたすら忍の一字。「わたしが辛抱すれば、それで済むことよ」と言って、キタキリスズメでいつもボロ服をまとい、粗食の日々。夫は内心思っている。「古女房は飽きた。スパッと別れたい。クサレ縁とはこのことか」。夫は荷主で、妻がA社である。
     この場合、妻は夫から自立すべきである。経済的自立を勝ち取ってこそ、夫にも言いたいことが言える。ボロ服と粗食しか与えてくれないのは夫の力がないからだ。こんな夫にいつまでもすがり付くだけでいいのか。とうの昔に「愛情」は冷めている。やはり経済的自立、新しい荷主の開拓である。
     A社長は決断する。長年メーン荷主で培った運送ノウハウを持って、新規荷主の開拓に取り組むこととする。積み合わせ運送(共同作業)の商品化である。エリアを定めて、業種・運賃を決めて実行することとした。共同配送システムのパンフレットを作成し、狙い定めた業種に対してダイレクトメールを発送する。一軒一軒訪ねていく。ホテルの一部屋を借りて、「物流コストダウン・セミナー」を開く。ダイレクトメールでセミナーへの参加を呼びかけ、集客する。集まった20社をフォローする。そうすると、3、4社獲得できる。
     1社当たりの運送収入は、メーン荷主と比べると、それほどでもない。むしろ豆粒みたいなものである。これを繰り返していくと、豆粒が増えている。この実践が、A社の活路である。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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