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ブログ・川﨑 依邦
経営再生物語(153)小集団活動の実践〈事例A〉
2017年4月28日
〈表彰制度〉
3か月を単位として、一つのテーマを徹底して追求していく。
「うちの会社はしつこいね。いい加減にしてほしいよ。こんな当たり前のことを、どうしてしつこく迫ってくるのか」
「君は当たり前のことができているのか。当たり前のことができていないからやるんだよ」
A社では、3か月単位の表彰と1か年単位の年間表彰がある。表彰単位はグループである。職場ミーティングを中心とするグループでの小集団活動について評価する。評価ポイントは次の通り。
?職場ミーティングは週1回行い、議事録を作成しているか?メンバーの出席状況がどうか?事前準備は十分だったか?成果は上がっているか?メンバー間の助け合いはどうか――以上の5項目の評価ポイントを、まずグループリーダーが行い、査定会議に答申する。
査定会議は社長、配車部長、グループリーダーで構成されている。3か月に1回の査定会議は白熱する。グループリーダーはデータを示して自らのグループの成果をアピールするからだ。最終判断は社長がする。3か月に1回、最優秀グループには5万円、優秀グループには3万円が渡される。年間最優秀のグループは10万円である。
小集団グループに編成されるドライバーは、入社1年以上を条件としている。1年未満のものは会社の責任において教育し、1年経過してから小集団に加えていく。表彰制度が小集団活動の活性化を支えている。「よし今度こそ、おれたちのグループがもらうぞ」と励みになっている。 -
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筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
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