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ブログ・川﨑 依邦
経営再生物語(220)家庭の平和づくり〈事例A〉
2018年11月5日
〈円満からエネルギー〉
それには、自己改革ではあるまいか。努力するわけだ。朝は早く出勤する。外食ばかりから脱却して週に2、3回は家で食事する。夫婦間のコミュニケーションを復活する。どこから見ても、社長は変わったと言えるような自己改革をする。それが、「人事を尽くして天命を待つ」という心境である。家庭の平和づくりからスタートする。
A社は大ピンチである。年商に見合う借金を抱えて生き延びていく道は困難である。困難には立ち向かっていくしかない。そのエネルギーは家庭の平和というか、円満さから湧き出てくる。やるべきことをすべてやるしかない。
いわば、開き直りというか、土壇場の底力に光明を見いだしていくことだ。自分1人の力ではなく、全社員の力を発揮させていくことだ。それには身を挺することである。
この〝身を挺する〟エネルギーは、家庭の平和を源泉とする。社長は仕事でも家庭でもギリギリの状況で苦悩している。この苦悩は続く。困難に立ち向かう迫力は、家庭の愛ではぐくまれるものだ。家庭の信頼関係の強さである。
「何もなくてもいい。命さえあれば、またやり直せる」。A社長の自己改革の実践へ向けての決意は素晴らしい。生活リズムから変えて、朝早く出勤するようにする。
まさに、朝に強くなることだ。夜更かしが続くと気力が萎える。まして、いつ社長が出勤するか分からない状況では、社員の意欲は盛り上がらない。いくら夜遅くまで働いているとはいっても、これでは空回りだ。 (つづく)
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筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
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