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  • ブログ・小山 雅敬

    第144回:運送会社の組織を活性化する具体策

    2018年11月20日

     
     
     

    【質問】当社は車両台数50台超まで会社の規模が拡大してきましたが、最近は社員間のコミュニケーションが希薄になり、一体感が欠けてきたように感じています。組織の活性化を経営課題として取り組む方針ですが、運送会社における効果的な進め方がわかりません。

     

     会社が数十人規模に拡大してくると、それまで家族的な付き合いでうまく回っていた職場が、次第に変化していきます。社員の中には、様々な考え方を持ち、勝手な行動をとる社員が出てきて、職場に気の合わない仲間が増えていくことになります。

     運送会社は、社員が最大の財産であり、社員間での不協和音は仕事の効率にとって大きな阻害要因となります。組織の活性化は会社が健全に成長していく上で重要ですが、具体的に、どのような取組をしている運送会社が成功しているのでしょうか。これまで、多数の運送会社を見てきた経験では、次の取組をしている会社の組織が、うまく機能していると言えます。

     第一に現場管理組織の強化です。部課長クラスがデスクで管理していても、運転職や庫内作業員の一人ひとりの働きぶりを見て、その場で指導や援助をすることは出来ません。特に勤務時間帯がバラバラで、全員が一堂に会する機会も少ない運転職のコミュニケーションは難しい課題です。運送会社で、現場に密着した班制度が必要な所以は、そこにあります。班制度は単に班長を任命すれば機能するというものではありません。定期的な班別会議の実施、班別報告書の提出、班長会議の開催、班の食事会への金銭的支援、役員や管理職の参加、安全に関する班別発表会の実施、班別表彰などを実施することで、班長および班員の意識が向上して、職場全体のコミュニケーションが良化していきます。

     次に、勤務外でのレクリエーションの取組も重要です。特に社員の家族に参加してもらえるハイキングなどの社内行事は、会社の一体感を醸成するのに極めて有効です。社員にとって家族が理解してくれることが最も働きやすい仕事環境です。また、家族の理解が深まれば、家での休息期間の過ごし方が変わり、事故防止にも大きく寄与します。

     第三に、これが最も重要なキーポイントですが、役員および管理職の役割の明確化です。組織図がない運送会社は論外です。個人に依存した勝手な管理方法では組織の活性化は望めません。管理職の指導能力を高める研修に思い切って投資すべきです。管理職を徹底的に鍛えることが重要です。イキイキとした強い組織の会社は共通して実施しています。

     

    (コヤマ経営代表 中小企業診断士・日本物流学会会員・小山雅敬)

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    小山 雅敬

    コヤマ経営
    昭和53年大阪大学経済学部卒業
    都市銀行入行。事業調査部、中小企業事業団派遣、シンクタンク業務に従事。
    平成4年三井住友海上入社。中堅中小企業を中心に経営アドバイス、セミナー等を多数実施。
    中小企業診断士、証券アナリスト、日本物流学会正会員 等資格保有。

     
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