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ブログ・野口 誠一
第34回:倒産者に共通する性格15か条
2004年4月17日
成功者にはすべて、その成功を導いたその人独自の天分なり努力なりがある。それはその人の個性にしっかりと結びついていて、余人にはなかなか真似ができない。
一方、失敗者には多くの共通点があり、そこを避ける、そこを克服するという意味で、大いに参考になる。最近の「失敗学」ブームの背景には、そういった事情もあるに違いない。
以前、NHKが私どもへ取材にきて、「おはよう日本」の中で放映してくれたが、その反響の大きさには驚かされた。その日は朝から「倒産110番」が鳴りっ放しで、一日中応対に忙殺された。電話の中身は千差万別だったが、いつもだと「助けてくれ」「なんとかしてくれ」という訴えが多いのに、この日は「失敗学を勉強したい」「会員にして欲しい」という内容もかなりあった。まさに失敗学ブームと言っていい。
八起会には「倒産者に共通する性格・15か条」がある。まずはそれを列記してみよう。
1 自己中心
2 悪いことはすべて他人のせい
3 嫌いなこと、苦手なことは避ける
4 真の勇気がない(縮小、謝罪、相談)
5 過去にとらわれ苦しむ
6 頭でわかっていても実行しない
7 お人好し(頼まれたらノーと言えない)
8 強欲(そのために選択を誤る)
9 良いときと悪いときの落差が激しい
10 還元の心なし
11 反省心の欠如
12 時間貧乏(働きすぎ、遊びすぎ)
13 公私混同(金銭感覚の欠如)
14 見栄っ張り
15 「何とかなる」の甘え
次回からこの15か条を詳しく点検するが、この項目に5つ以上あてはまる経営者は、失敗の可能性が高い。この記事へのコメント
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筆者紹介
野口 誠一
八起会 会長
株式会社ノグチプランニング 代表取締役
昭和5年 東京生まれ、日本大学卒業。
昭和31年 25歳で玩具メーカーを設立し、従業員5名・月商150万円でスタート。 わずか5年で従業員100人・年商12億円を売り上げるまでに成長させる。
しかし、ドルショックと放漫経営がたたり、昭和52年に倒産。自宅や工場などの全資産を処分して負債を処理し、会社を畳む。
翌53年、倒産経験者同士が助け合う倒産者の会設立を呼び掛け、『八起会』を設立。
弁護士や税理士、再起に成功した会員らが無料で電話相談に乗る『倒産110番』を開設。
再起・整理などの実務的なアドバイスや経験談を交えた人生相談を無料で奉仕している。
昭和59年 株式会社ノグチプランニングを設立し、再起をはかり、執筆活動や全国各地で講演活動を展開している。
平成28年2月18日 東京都内の病院にて逝去、享年85歳。
HP:https://yaokikai.com -
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