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ブログ・野口 誠一
第50回:倒産防止15か条
2004年6月5日
年間企業倒産2万件。30分足らずの間に1社ずつ消えていく。そのほとんどは中小企業だが、一昨年は上場企業も過去最多の29社潰れた。まさに大倒産の時代である。政府のデフレ対策や中小企業対策を待っていては、とても間に合わない。自分の会社は自分で守る覚悟と対策が必要であろう。そこで今回から「倒産防止15か条」を紹介したい。まずはそれを列記してみよう。
1他人の言に惑わされず、自分自身の確固たる信念を持つ
2 目標を設定する
3 誠実は最大の力なり
4 既成概念にとらわれるな
5 生活環境、人間関係をかえよ
6名参謀(相談者)を持て
7 手と足を使い、汗を流せ
8 二等兵になれ
9 欲に惑わされるな
10 順応性、適応性を持て
11 病気すべからず
12 最新情報に敏感であれ
13 見栄と思い上がりを捨てよ
14 不満を去り奉仕の精神を持て
15 自分が幸福になることを強く信じよ
以上の15か条である。「なんだ、わかりきったことばかりではないか」と思われる方には、次のエピソードを紹介しよう。
中国の詩人・白楽天が、高僧・道林禅師に「仏教の神髄は何か」と問うたところ、師は「諸悪莫作 衆善奉行」(しょあくまくさ しゅうぜんぶぎょう=悪いことはするな、良いことをしなさい)と答えたという。白楽天がムッとして「そんなことは3つの子供でも知っている」と反発したところ、師は「3つの子供が知っていることを、80の老人でも行うことは難しい。それが現実ではないか」と答えたという。この記事へのコメント
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筆者紹介
野口 誠一
八起会 会長
株式会社ノグチプランニング 代表取締役
昭和5年 東京生まれ、日本大学卒業。
昭和31年 25歳で玩具メーカーを設立し、従業員5名・月商150万円でスタート。 わずか5年で従業員100人・年商12億円を売り上げるまでに成長させる。
しかし、ドルショックと放漫経営がたたり、昭和52年に倒産。自宅や工場などの全資産を処分して負債を処理し、会社を畳む。
翌53年、倒産経験者同士が助け合う倒産者の会設立を呼び掛け、『八起会』を設立。
弁護士や税理士、再起に成功した会員らが無料で電話相談に乗る『倒産110番』を開設。
再起・整理などの実務的なアドバイスや経験談を交えた人生相談を無料で奉仕している。
昭和59年 株式会社ノグチプランニングを設立し、再起をはかり、執筆活動や全国各地で講演活動を展開している。
平成28年2月18日 東京都内の病院にて逝去、享年85歳。
HP:https://yaokikai.com -
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