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ブログ・野口 誠一
第296回:1つでも倒産を防ごう
2010年12月3日
私は27年間、八起会に深くかかわってきましたが、基本的に深くかかわってきましたが、基本的に八起会は、会長と会員のみなさんが、ひとつでも多く倒産の悲劇を防ごうと汗をかく、ボランティア団体です。そのことを心からたたえるとともに、もっともっと多くの方々に、八起会はいざというとき、気軽に相談できるところ……と理解していただきたいと思います。
これからも時代は変っても、倒産は決してなくなりません。このところまた倒産件数が増えつつあるようです。これからも会員のみなさんの経験を生かし、八起会を頼ってくる人たちを励ますとともに、あたたかく迎え入れる団体として存続してもらいたいと思います。
八起会の活動が30年も継続してきたということは、壮大の一語に尽きます。私も顧問になったときから、とても意義ある団体だと思っていましたが、こんなに長く続くとは想像もできませんでした。それだけ社会的価値のある団体として認知され、存続できているのだと思います。最後に、八起会のますますの発展を祈念してスピーチを終わります。
清水先生には法律の専門家として、経営者の相談に的確なアドバイスをいただいているほか、法的整理などの実務面でも協力していただいている。公認会計士と弁護士、この両顧問は八起会の両輪である。感謝に堪えない。
こうして創立30周年記念セミナーは終わった。が、やれやれとひと息ついたのも束の間、米国発のサブプライム、金融危機、リーマン・ショック、世界同時不況と続き、世界経済は100年に1度の危機を迎えている。日本経済も影響を免れず、輸出激減、28年ぶりの貿易赤字、経済成長率マイナス3.3%と、まるで失われた10年に逆戻りしたかのような観がある。そして、八起会へまた倒産が殺到しはじめた。この記事へのコメント
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筆者紹介
野口 誠一
八起会 会長
株式会社ノグチプランニング 代表取締役
昭和5年 東京生まれ、日本大学卒業。
昭和31年 25歳で玩具メーカーを設立し、従業員5名・月商150万円でスタート。 わずか5年で従業員100人・年商12億円を売り上げるまでに成長させる。
しかし、ドルショックと放漫経営がたたり、昭和52年に倒産。自宅や工場などの全資産を処分して負債を処理し、会社を畳む。
翌53年、倒産経験者同士が助け合う倒産者の会設立を呼び掛け、『八起会』を設立。
弁護士や税理士、再起に成功した会員らが無料で電話相談に乗る『倒産110番』を開設。
再起・整理などの実務的なアドバイスや経験談を交えた人生相談を無料で奉仕している。
昭和59年 株式会社ノグチプランニングを設立し、再起をはかり、執筆活動や全国各地で講演活動を展開している。
平成28年2月18日 東京都内の病院にて逝去、享年85歳。
HP:https://yaokikai.com -
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